毎日、いろんな活用法や拡張機能が更新されている『ChatGPT(チャットGPT)』。
ChatGPTの活用方法として、文章の作成・リライト・校正・要約、プログラミング、作曲など、多くの事例があげられていますが、絵を描けるかについては諸説あります。
「ChatGPTで絵を描ける」という噂がある一方、「ChatGPTに絵を描いてもらおうとしたらダメだった…」という話も伝わってくるので、混乱している人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、実際にChatGPTで絵を描けるのかどうか調査しました。
結論として、ChatGPT(チャットGPT)では、絵文字のような絵なら描けるものの、水彩画やロゴなどについては、描くのがむずかしく、同じOpenAI社が提供する『DALL-E2(ダリツー)』など、ほかのAIツールを使って絵を描いた方が良いという結果に。
絵を描くのにおすすめのAIツール『DALL-E2(ダリツー)』を含め、ChatGPTに絵を描いてもらった結果を下記に記載するので、参考にしてみてください。
ChatGPTで絵は描ける?実際に描いてもらった
「ChatGPTは絵も描ける」という噂があったので、実際にChatGPTに “絵を描いて” と依頼をしてみました。
気になる結果は・・・以下の通りです。
「お日様の絵を描いてください。」というプロンプト(指示文)に対し、「もちろんです!」との回答だったのですが、実際に完成したのは、絵というよりも、絵文字に近いものでした。
回答の中で、「希望があれば、もっと詳細な絵を描くこともできます〜」との表記があったので、追加で依頼をしてみると、下記のような結果に・・・
「もっと詳しく」って、線が増えるだけなのか・・・と、少し期待はずれの結果に(笑)。
もう少し粘ってみようと、つぎは、「水彩画のようなお日様を描いてください」というプロンプト(指示文)にしてみました。
結果はというと・・・
ガーーーン。お日様の絵文字が、カラフルな絵文字に変わっただけ・・・という結末でした。
結論:ChatGPTで絵は描けない
結論として、ChatGPT(チャットGPT)で絵を描くことはむずかしいとわかりました。
ただ、ChatGPT以外にも、絵を描けるAIはたくさんあるので、おすすめの絵が描ける無料AIツールをお伝えします。
※ 追記 ※
2023年10月5日に、ChatGPTで画像生成機能『DALL·E3(ダリスリー)」が日本でも使えるようになりました。 これにより、ChatGPTの有料プランに加入している人は、ChatGPT上での画像生成が可能です。
ChatGPTにログイン後、「GPT-4」のタブを選び、「DALL·E3」を選択後、チャット形式で「〇〇の絵を描いて〜」と依頼してください。
無料プランの場合は、依然、ChatGPTで絵を描くことはできないので、下記に記載する無料AIツールを使ってみましょう。
絵が描ける無料AI①「DALL-E2(ダリツー)」
(出典:DALL-E2 公式サイト)
『DALL-E2(ダリツー)』は、ChatGPTを提供するOpenAI社が制作した、画像生成AIツールです。
ChatGPTのように、チャット形式になっていて、「水彩画で30代の笑顔の日本人女性を描いて欲しい」などとAIに依頼することで、絵を自動で描いてもらうことができます。
はじめは慣れるまで時間がかる人もいますが、プロンプト(指示文)の工夫次第で、イメージに近い絵を生成できるようになるので、一度試してみてると良いでしょう。
上記の例だと、補足情報として、「2023年」「東京」「カフェ」などの情報を足して依頼することで、下記のように絵を生成することができました。
なお、DALL-E2で生成した画像に関しては、下記のような利用ルールがあるので、注意しましょう。
<DALL-E2 利用のルール>
・画像の右下に「DALL-E2」のカラフルな透かしが挿入される。
・有害であったり、詐欺的なコンテンツを含む画像の生成は禁止。フェイク防止のため、著名人の名前は使用できない。
・DALL-E2は無料で利用できる。ただし、無料分は最初に付与される無料50回分のクレジットと、毎月付与される15回分。それ以上生成したいときは、約2,000円で、115回分を追加。
> DALL-E2(ダリツー)公式サイトはこちら
(※ メールアドレス・電話番号の登録で無料でだれでも利用可能)
絵が描ける無料AI ②「Microsoft Bing Image Creator」
(出典:Microsoft Bing Image Creator)
Microsoft社が提供する、『Microsoft Bing Image Creator』も、AIにかんたんに絵を描いてもらえるツールです。
『Microsoft Bing Image Creator』には、先に紹介した Open AI社の画像生成AIツール “DALL-E2(ダリツー)” の最新版、”DALL-E3(ダリスリー)” の技術が搭載されていて、より高精度の画像を生成することができます。
“DALL-E3(ダリスリー)” は、ChatGPTにも搭載が開始されたのですが、現在は有料版のみでの提供になるので、ChatGPTの有料プランに加入していない人は、『Microsoft Bing Image Creator』を使ってみましょう。
『Microsoft Bing Image Creator』は、Microsoftアカウントの登録が必須ですが、“無料” で利用可能です。
ChatGPTでは絵は描けなかったものの、無料で絵を描けるAIは他にもある!
今回、残念ながら、ChatGPTで絵を描くことはできませんでしたが、DALL-E2など、ほかの画像生成AIツールを使うことで、AIに絵を描いてもらうことは可能です。
今後も、ChatGPTやGPT-4の技術を活用した画像生成・イラスト作成ツールの登場が予想されるので、ぜひ楽しみに、最新の情報・ツールをチェックしていきましょう!