就活・転職の面接でメモを見るのはNG?
面接中にメモを取るのはマナー違反って本当?
そんな疑問はありませんか?
就活・転職において、“面接” は、採用合否を左右する重要な関門の1つです。
面接中の振る舞い次第で、面接官に与える印象が大きく変わってしまうこともあり、「面接中にメモを見ながら話ていいのか?」「聞いた内容のメモを取ってもいいのか?」対応に迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、“面接でメモを見る・メモを取る” 行為はNG・マナー違反になってしまうのかについてお伝えします。
面接で「メモを見て話す」はNG!マナー違反に相当
まず最初に、面接で “メモを見ながら話していいか?” について解説します。
結論:面接でメモを見ながら話すのは「NG」です。
面接では、志望動機や自己PRなどを、”できるだけ正確に、落ち着いて伝えたい” と思うところですが、メモを見ながら話すと、下記のような “悪い印象” を面接官に与えてしまう可能性があります。
<面接でメモを見ながら話すことで与えるマイナス印象・デメリット>
・内容を覚えられない(頭が悪い)
・本音で話していない(信頼できない)
・コミュニケーション能力が低い(会話に消極的)
・アドリブに弱い(対応能力の欠如)
・マナーがなっていない(常識の欠如)
・こだわりが強い(扱いにくい性格) など。
面接中に面接官が知りたいのは、「正しい情報」でも、「完璧な受け答え・自己アピールができるかどうか」でもありません。
面接官がチェックしているのは、”求職者の人となり” や、”自社に入社したあと、周りとうまくやっていけるか“、”仕事をスムーズに進められるか” という点です。
面接中にメモ(カンペ)を見ながら話す = 業務を進める能力が不足している
という印象になってしまうので、やめましょう。
なお、「あがり症で口ごもってしまう」「緊張で頭が真っ白になってしまう」「逆質問しようとした内容を忘れてしまう…」という場合でも、メモを見ながら話すのはやめた方が良いです。
うまく話せなくなってしまったら、そのときは素直に「すみません、緊張してしまって…」と言いましょう。
緊張は誰にでもあることなので、「緊張してできない」と言った方が、面接官に与える印象を悪くせずに済みます。
「メモを取る」のも基本はNG!できるだけやめよう
つぎに、”面接中にメモを取っても良いか?” という点を解説します。
結論:面接中に「メモを取る」のも、基本的に「NG」です。
面接では、数分〜長くても数十分という “短い時間” で印象の良し悪しを判断されます。
限られた時間の中で、求職者(転職希望者・就活生)の人となり・能力・自社とのマッチ度を測るとき、面接官はやはり『会話』による受け答えの印象を重視する傾向があります。
メモを取る時間によって、受け答えにブランクが生じたり、面接官に待ちの時間を与えてしまうと、「能力が不足している」という印象を与えるリスクが高まるので、メモを取るのは避けましょう。
「この程度のことが覚えられないのかな?」と思われないように振る舞うことが、採用を勝ち取る上で大切なポイントです。
補足:面接中に「メモを取っても良い」場合
なお、先述の通り、基本的に面接中にメモを取るのはやめた方が良いのですが、下記のケースであれば、例外として “メモを取ってもOK” です。
ただ、「メモを取る = 覚えられない(能力が低い)」という印象になるリスクがあるので、面接官からメモを促された場合を除いて、メモを取らずに済みそうな場合は、メモを取らないようにしてください。
<面接中にメモを取っても良い場合>
・面接官から「メモを取ってもいいですよ」と言われた場合
・「次回の試験・選考までに用意してほしいこと」を複数言われた場合
・「就業条件・待遇」で募集要項にはないことを言われた場合
メモを取る前に「必ず確認」を!
なお、もし、面接中にメモを取る場合は、“必ず” メモを取る前に面接官に「メモを取ってもいいですか?」と確認するようにしましょう。
「面接中にメモを取るのはマナー違反」と考えている面接官もいるので、断りなくメモをはじめると、“マナーをわきまえていない人” という印象を与えかねません。
「メモをとっていいですか?」と聞くと、「あとで、メールで送るから取らなくても大丈夫ですよ」「募集要項に載っているので、あとで確認してください」など、メモ以外の代替案を提案されることもあるので、面接官の指示に従ってください。
Web面接においても「メモを取る」のはやめておきましょう
また、「Web面接の場合にメモを取るのはどうなのか?」も気になりますよね。
Web面接の場合は、対面よりメモを取りやすい環境・雰囲気です。
でも、相手から手元が見えない分、視線を落とすことで暗い印象を与えてしまったり、集中力がないと思われてしまったりする可能性があるので、対面面接のときと同様に、メモを取るのはできるだけ避けましょう。
面接中の「メモ」に注意して、採用を勝ち取ろう!
これまで見てきた通り、面接中にメモを見ながら話したり、メモを取ったりする行為は、相手に悪印象を与える可能性があるので、基本的にNGです。
面接で大事なのは、スムーズに淀みなく話をすることや、言われた内容を100%正確に覚えておくことではありません。
“うまく話せなくても良い” ですし、緊張で “面接中に言われた内容の一部を忘れてしまっても” かまいません。
面接が苦手な人でも採用合格をもらえる人はたくさんいるので、面接中は、① 自分の言葉で話すこと、② 面接に真剣に臨むこと を第一に考えて行動しましょう。
事前に何度もシミュレーションをしたり、面接の場数を踏むと、面接への苦手意識が減るのでおすすめです。