就職活動や転職活動をしている皆さん。『就活』や『転職』に役立つ ”面接必勝法(内定率・採用率を上げるポイント)”を知っていますか?
就職活動(就活)や転職活動を行う人にとって、たびたび鬼門になる『面接』。
本採用までには、2〜3回以上の面接試験を通過しなくてはならないケースが大半で、面接は得意という人がいる一方、「面接で何を話せば良いかわからない」「バイトの面接も苦手…」という就活生・転職希望者も多いのではないでしょうか。
就活生・転職希望者にとって、『面接対策』ができているかどうかは、採用合否を大きく左右するポイントです。
そこで今回は、就活生・転職希望者が面接で気をつけるべき基本マナー(場面別)と内定率・採用率を上げる7つのポイントについて、お伝えしたいと思います。
「就活面接」と「転職面接」のちがいと攻略法
新卒の就活面接でも転職面接でも、”基本的なマナー”や”気をつけるポイント”は、ほぼ同じです。ただ、企業が『新卒』と『中途採用』に求めることは異なります。
『転職希望者』が、新卒時代を思い出して「就活の時にうまくいったから、面接で当時と同じ受け答えをしよう」とすると、人事担当者の目には、経験不足や能力不足のように見えてしまうことがあります。(例:「がんばります」ばかり連呼するなど。)
また逆に、『新卒』が転職者の発言などを真似して、「御社には自分の力が必要です」と面接で言えば、経験も無いのに偉そうだと思われてしまうかもしれません。
就活面接・転職面接には、それぞれに気をつけるべきポイントがあります。まずは、”就活面接・転職面接のちがい”と”それぞれの攻略法”について解説しますね。
(※なお、不要な箇所は適宜読み飛ばしてもらえたら幸いです。)
「就活面接」で気をつけるポイント
『新卒の就活面接』で気をつけるポイントは下記の通りです。
<就活面接で気をつけるポイント>
①”偉そうな態度”は控える。
②”基本的な企業情報”を把握しないまま面接に臨むのはNG。
③学生同士で”群れすぎない”。
1.”偉そうな態度”は控える。
新卒の就職面接で気をつけるポイントの1つ目は、「”偉そうな態度”は控える」です。
”既存”の経験やスキルを重視する中途採用と違い、新卒採用で重要なのは”現在の能力”ではなく”将来性”です。仮に面接時に知識が足りない印象だったとしても、「育てていけば良い戦力になりそう」と面接官が思えば、採用されます。
『新卒面接』では、「指導するのが大変そう」といった印象にならないよう、”偉そうな態度”は控えるようにしましょう。
実際、新卒時の経験や能力は、自身が思っているほど凄くないケースも多いので、新卒の就職面接は、”謙虚な気持ち”で臨むことが大切です。
・企業の現状やビジネスモデルについて、”上から目線でダメ出し”をする。
(※改善案などを求められた場合は、「○○な点が素晴らしいと思いますが、もっとこうすると良いかもしれません〜」など”柔らかい言い回し”を心がけましょう。)
・”面接官の話の途中”で自分の武勇伝を話はじめる。
(※自身をアピールすることは大事ですが、面接官の話を聞かず「自分は〜自分は〜」と話すと、”自我が強すぎて扱いづらい人材”だという印象を与えるので注意が必要です。)
2.”基本的な企業情報”を把握しないまま面接に臨むのはNG。
『新卒の就職活動』でありがちな失敗例が、「企業情報がわからないまま面接に臨んで、志望動機や取り組みたい仕事をうまく答えられず落ちた…」というケースです。20社以上エントリーすることも珍しくない新卒生にとって、すべての企業情報を熟知して面接に臨むことは、そうかんたんではありません。
でも、手当たり次第面接を受けて、その度に不採用通知を受け取るのは、①時間的にも、②メンタル的にもよく無いですよね。
内定合格率を上げて、面接を受ける時間をムダにしないためにも、『事業内容』や『商品』については最低限把握しておきましょう。
※なお、面接前に、エントリーした会社の事業内容がパッとわかるメモを作って、面接直前に確認しておくと安心です。
3.学生同士で”群れすぎない”。
新卒の就職面接で気をつけるポイントの3つ目は、”学生同士で群れすぎない”です。
『新卒採用の面接』は、転職面接とちがい、”同時刻に数人〜数十人もの学生を面接する”ケースが多いです。みな同世代で、同じ高校・大学から複数人エントリーしていることも少なくないので、ついつい面接会場付近で”大声でおしゃべり”してしまったり、”面接の愚痴”をこぼしながら帰ってしまったりする学生さんがいます。
でも、企業によっては”面接待機中”の行動や”面接後の振る舞い” ”新卒生同士での言葉遣い”などもチェックしている場合があり、採用合否に影響を及ぼす可能性も少なくありません。
「周囲の迷惑を気にしない振る舞い」や、「友だち同士の時に出る稚拙な言葉遣い」などは減点対象になるので、注意しましょう。
「転職面接」で気をつけるポイント
『転職活動における面接』は、新卒時の就職面接と違い、企業にお邪魔して話を聞き、自身を評価してもらう場ではなく、「一人のビジネスパーソンとして自分のスキルや経験を売り込むための場」です。
同じ面接とはいえ、新卒時と評価されるポイントや求められる人材像も異なり、面接官からよりシビアな目で見られるので、注意しましょう。
<転職面接で気をつけるポイント>
① ”服装”は自分のキャリアを演出するのに合っているか?
②”前職の退職理由”は適切に答えられるか?
③”やる気”や”意欲”ばかりをアピールしていないか?
1. ”服装”は自分のキャリアを演出するのに合っているか?
転職面接(中途採用の面接)の場合、着ているスーツやバッグ、履いている靴などの『服装・身だしなみ』を”新卒の就職面接よりシビアにチェックされる”傾向があります。
特に、営業や販売など、”取引先やお客様と接する部署”での採用を検討している場合は、社会人としての身だしなみができているかは重要な合否ポイントです。ビジネスマナーを守った好印象を与える『服装・身だしなみ』を心がけましょう。
※転職面接時のスーツは「黒や紺が一般的」と言われていますが、必ずしも黒(紺)でなくてはダメ…という訳ではありません。”自分や自分のキャリアをいちばん良く見せられる服装”を心がけてください。
※基本的に『転職面接でリクルートスーツはNG』です。第二新卒など、20代前半であれば違和感なく受け入れられることもありますが、リクルートスーツは、”経験不足”や”未熟”な印象を強めてしまう傾向があるので、服装は”新卒の就活生とは違う『こなれ感』を意識”しましょう。
2.”前職の退職理由”を適切に
新卒面接とちがい、転職時の面接で必ず聞かれるのが『前職の退職理由』です。採用する企業側に取って、「転職者が自社で長く働いてくれそうか?」は気になるポイント。
面接官は、転職希望者の退職理由から、①職場選びで重視していることや、②仕事に対する基本的な考え方や姿勢を読み取り、「同じような理由で離職してしまうことがないか?」を判断します。
例)退職理由が『給与(年収)』だった場合
→前職との収入差を考慮し、自社に合うか判断。採用するかどうかの検討材料にする。
ここで注意したいのが、「退職理由を正直に言えば良い」という訳ではないという点です。『正直は最善の策』ということわざは、転職面接では一旦忘れましょう!
どんなに前職の労働条件が劣悪で、「誰が聞いても辞めて当然」という会社であったとしても、面接官は、”転職面接時に前職への不満を延々と語る人”を採用するのを躊躇します。「入社後、同じように自社に対しても不満を持って離職してしまうのでは…?」と不安になるからです。
転職面接で前職の退職理由を聞かれたら、下記のポイントを抑えた回答ができるよう、あらかじめシミュレーションしておいてください。
<転職面接での退職理由を答える時のポイント>
① ポジティブな回答を心がける。
② 前職の会社を悪く言わない。感謝の言葉も述べる。
③ ハキハキと簡潔に答える。
① ポジティブな回答を心がける。
転職面接で退職理由を答える時は、『ポジティブな回答』になるよう心がけましょう。
前の会社では「残業時間」が多く、プライベートの時間が確保できなかった場合。
→(回答例)前職では、毎日の労働時間が長く、終電で帰ることが日常化していました。生産性を高めるためにも、自身の作業内容を見直して業務改善を試み、会社へもツールの導入や業務フローの効率化を提案したのですが、なかなか受け入れてもらえず、成長するための勉強時間や体力や健康の維持に必要な時間を取ることが難しかったので、将来のことも考え退職を決意しました。
※「残業が多かったので辞めました〜」というと、”残業をしてくれない人” “非協力的な人”という印象になるケースがあります。本音を語る前に、『ポジティブな言葉に変換』することが必要です。
「残業が多いこと」が退職理由の場合は、”労働時間が長い” “終電” などという言葉を使って、”度を越した残業だったため” という印象に変えるとともに、仕事をする上で必要な”勉強時間”や”健康管理の時間”を確保したかった=「もっと仕事(成長)がしたかった」というポジティブな理由に変換することで、面接官の心象を良くすることを心がけましょう。
② 前職の会社を悪く言わない。感謝の言葉も述べる。
また、前職の退職理由を聞かれた際に、「お世話になったので感謝しているのですが〜」や「色々な経験をさせていただき、ありがたく思っているのですが〜」など、前職の会社への『感謝の言葉』を付け足すことも効果的です。
いたたまれない事情があったとしても、面接官は、前職の会社への不平不満を並べる人を採用することを躊躇します。①不満や文句の多い人なのでは…と心配になったり、②自社を辞めることになった時にも同様に不平不満を漏らすのでは…と不安になるからです。
転職面接では、前職への不平不満は胸に閉まって、感謝の言葉を添えることで、『企業が安心して採用できる人材』という印象を残しましょう。
③ ハキハキと答える。
言いづらいことや、本音を隠して話す時は、ついモジモジしてしまいがちですよね。でも、言いづらそうな態度やハッキリしない話し方をしていると、「何か問題を起こしたのではないか?」「転職に不利な理由を隠しているのではないか?」という誤解を生んでしまいます。
転職面接で退職理由を話す際には、”自信を持って、誠実にハキハキと答える“ことを意識しましょう。(あらかじめ、面接前に回答を用意しておくことが大切です!)
3.”やる気”や”意欲”ばかりをアピールしていないか?
転職面接で気をつけるポイント、さいごの3つ目は「”やる気”や”意欲”ばかりをアピールするのはNG」という点です。
未経験が前提となる新卒採用とちがい、『即戦力』になるような”スキル”や”経験”が求められる中途採用において、「がんばります」「体力や根性には自信があります」といったやる気・意欲を訴える回答は、面接官の心に響きづらいです。
例えば、「未経験OK」の営業職の求人で、下記Aさん、Bさんの2人を面接しました。2人とも営業は未経験です。面接官はどちらを採用したいと思うでしょうか?
面接官)弊社では新規の顧客への営業も行いますが、その点は大丈夫ですか?
Aさん)はい!大丈夫です!やる気と根気には自信があります!
Bさん)はい。新規営業の経験はないですが、前職でもお客様応対はしてきたので、基本的なコミュニケーションは問題ないかと思います。また、御社の商材である冷房機器に関しては、前職でも取り扱ってきたので、性能に関する基本的な説明や競合製品との比較などを、営業先のお客様に分かりやすくお伝えできるのではと考えています。
Aさんも、Bさんも、同じ営業未経験者です。でも、やる気や意欲ばかりアピールするAさんより、過去の経験と絡めて回答するBさんの方が、「頼りになりそう」「すぐに馴染んでくれそう」という印象になると思いませんか?
転職面接では、やる気や意欲ではなく、”自分のスキル”や”経験”をアピールするようにしましょう!
「就活面接」と「転職面接」のちがいと攻略法
先述の通り、就活面接と転職面接について、抑えておくべき”基本マナー”は同じでも、求められる受け応えや態度は若干異なります。それぞれのちがいを踏まえて、面接対策を行うようにしましょう。
面接時に抑えておきたい基本のマナー(場面別)
なお、就職面接・転職面接で抑えておきたい『基本のマナー』は下記の通りです。場面別に解説していくので、面接前にチェックしておきましょう。
1.面接時の基本マナー(訪問〜受付まで)
- 面接会場への到着は早めに。(※予定時刻の15分前までが望ましい。)
- 面接の受付は5分前。(※早く着きすぎた場合は時間を調整。)
- 受付前に鏡で身だしなみを再チェック。(※道中で服装などが乱れることも。)
- 外着(コート)は必ず脱いでおく。
- 「こんにちは」など挨拶はハキハキと。(※受付担当も面接官の1人。)
- タバコや香水などニオイに注意する。(※消臭スプレーを持参しておくと安心。)
2.面接時の基本マナー(入室〜着席まで)
- 面接室のドアは3回ノック。「失礼します」と断り入室。
- ドアは両手で静かに閉める。(※後ろ手で閉めるのはNG)
- 入室後、「よろしくお願いいたします。」と一礼。
- 面接官に「どうぞ」と言われてから着席。
※転職面接では、一般的な営業マナー(入室マナー)を守っていれば問題ないです。「ドアを3回ノック」など”基本に忠実”であることよりも、”自然な立ち振る舞い”の方が、社会人としての成熟度をアピールできるケースも多いので、参考程度に考えてください。
3.面接時の基本マナー(面接中〜退席まで)
- 姿勢良く、背筋を伸ばして座る。(※面接中に猫背にならないよう注意。)
- 面接官の目を見て、ハキハキと話す。(※緊張する場合は、面接官の鼻や額を見る。)
- 「ありがとうございました」と一例して退室。
※なお、緊張してしまってうまく話せない時は、正直に「緊張してしまって…」と打ち明けるのも一つの手段です。面接は誰にとっても緊張する場。面接官もその点は承知しているので、緊張が直接マイナス評価につながることはありません。
面接時の受け応えや目線の位置に違和感を感じても「緊張しているからか…」と察してくれるケースもあるので、緊張が強く本来の姿を出せない時は、正直に打ち明けてみるのも良いでしょう。
「最後の質問」も用意しておくとベスト!
補足ですが、面接の最後によく聞かれる「何か聞いておきたいことはありますか…?」という問いにきちんと答えられるようにしておくのも、広い意味でのマナーのひとつです。
「特にありません」と答えると、面接官に「自社にあまり関心がないのかな…?」という”消極的な印象”を与えてしまう可能性があります。面接での内定率・採用率を上げるためにも、あらかじめ質問できそうな内容を用意しておきましょう。
<最後の質問に使える質問例>
・入社するまでに準備しておいたほうがいいこと、勉強しておいたほうがいいことはありますか?
・御社が中途入社者(新卒者)の採用を決める上で、とくに重要視している点は何ですか?
・1日の仕事の流れは、どのような感じでしょうか?
・自分と同じように、未経験で入社して活躍している人はいますか?
・今○○の分野にも興味があるのですが、今後、自分が努力すれば、○○にも携わるチャンスはあるでしょうか?
・御社で活躍している人に、共通点はありますか?
など。
面接での内定率・採用率を上げる7つのポイント
さいごに、就職面接・転職面接で内定率(採用率)を上げる7つのポイントを見ておきましょう。ポイントを抑えて面接に望むかどうかで、内定率(採用率)は大きく変わってきます。
<面接の内定率(採用率)が上がる7つのポイント>
1.第一印象をアップする。(服装、身だしなみ、言葉遣い)
2.面接官の印象に残るようにする。(共通点は掘り下げる、独自のエピソードを話す)
3.一緒に働きたいと思ってもらえる要素をプラス。(楽しそう、信頼できそう、従順)
4.演じることを恐れない。(ありのままは程々に)
5.想定される質問の答えを用意しておく。(緊張は大敵)
6.予行演習やイメージトレーニングで場数を踏む。(スムーズな受け応え)
7.面接を受ける会社の情報を下調べしておく。(好感度アップ)
1.「第一印象」をアップする
やはり面接で大事なのは”第一印象”です。
服装、身だしなみ、言葉遣いで、就活生(転職希望者)に対する印象はガラッと変わります。いつも以上に鏡を見て身だしなみを整えるとともに、『清潔感』があり『健康的』な印象になっているか、第三者(友人や兄弟、キャリアアドバイザーなど)の意見も聞いてみると良いでしょう。
2. 面接官の「印象」に残るようにする
就職面接を担当する面接官は、1日に何人もの新卒生を面接します。転職面接に関しても、企業や応募職種によっては、1人採用するまでに20人以上面接するケースも少なくありません。
そのため、とくに特徴がない応募者に関しては、記憶があいまいになり、「悪くはなかったけど印象に残らなかった…」という理由で、不採用になってしまうことがあります。
「何か爪痕を残そう」と奇抜なことをする必要はないですが、面接官の印象に残るように、①”共通点“や”盛り上がった話“を掘り下げたり、②模範回答のような答えだけでなく、“独自のエピソード“や”体験談“を付け加えて話したり、③”表情”や”声のトーン”、”身振り”などを使って印象に残るような話し方をしたりするよう心がけましょう。
“面接官の印象に残る”=”内定率・採用率UP”への近道!
3.「一緒に働きたい」と思ってもらえる要素をプラス
面接で内定率(採用率)をUPするポイントの3つ目は、”一緒に働きたいと思ってもらえる要素をプラスする“です。
これはとくに”面接官が同じ部署で働く上司や同僚”だというケースが多い『転職面接』で重要なポイントなのですが、「入社後一緒に働く」という観点で見たときに、楽しく働けそうか、部署の雰囲気に馴染めるかという点で合否が決定する場合があります。
たとえば、私が以前居た会社に3人の就職希望者が面接にきました。
Aさんは某有名大学卒業のキャリアウーマン、Bさんは前職で営業をしていて口も達者な社会人5年目の男性、Cさんは未経験でアルバイトしかしたことがないという主婦。
一見すると、キャリアのあるAさんや、ハキハキとした態度が魅力のBさんが有利に見えますが、実際に採用されたのはCさんでした。
面接担当者に合否の理由を聞いたところ、「AさんやBさんは優秀そうだけれど、自分の話をすることに一生懸命でこちらの話を聞く体制が取れていなかった。この部署では決まりが多く、先輩の指導を受ける機会が多いので、よく話を聞き、いちばん従順そうなCさんが最適と判断した」とのことでした。
見落としがちなのですが、自分が面接官側に立ったときに「一緒に働きたい」と思える振る舞いができているかは重要な合否ポイントです。
「なかなか内定が決まらない…」と迷った時は、面接官の立場に立って自分自身を再チェックしてみましょう。
4.「演じる」ことを恐れない
「ありのままの姿がすばらしい」という考え方もありますが、就職活動(転職活動)において適度な演出は必須です。
いつもは口数が少なかったとしても、面接では最低限の言葉のキャッチボールを心がけることが合格には必要ですし、逆にしゃべり過ぎてしまう人は、口数を減らすことで採用への道が開けるでしょう。
学歴や能力など、虚偽の申告をして、過度に自分を大きく見せる必要はないですが、「自分の魅力を引き出せるよう、適度に演技をする」ことは悪いことではありません。面接や転職(社会人デビュー)をきっかけに、なりたい自分に変われる人もいるので、自分の良いところを引き出せるように心がけましょう。
5. 想定される質問の「答え」を用意しておく
力のある人が面接で失敗してしまう理由でいちばん多いのが、”過度に緊張して実力を発揮できなかった“というケースです。
本来はスムーズに答えられることも、面接という独特な場だと、緊張して頭が回らなくなることってありますよね。緊張で本来の実力を発揮できないことは、人間として不思議なことではありません。
でも、面接時間には限りがあるので、面接官としては、①要点をまとめてわかりやすく話す人や、②質問に対応した答えを返す人に好感を抱きます。
面接で緊張しないためにも、あらかじめ想定される質問に対する答えを用意しておきましょう!
<就活 転職面接で想定される質問例>
・志望動機はなんですか?
・自己紹介/職務経歴をお願いします。
・前職の退職理由はなんですか?
・学生時代に頑張ったことは?
・長所/短所を教えてください。
・キャリアプランはありますか?(企業選びで重視している点は?)
・当社以外に受けている企業は?
・今までで経験した大きな失敗(挫折)はなんですか?
・希望していない部署への移動を命じられたらどうしますか?
・ブランク(働いていない期間)がありますが、なぜですか?
・何か質問はありますか?
など。
6. 予行演習やイメージトレーニングで「場数」を踏む
先述のポイント⑤(想定される質問の答えを用意しておく)でも触れたように、緊張は面接を失敗に終わらせる大きな要因のひとつです。
面接で緊張しなくなるためには、やはり『場数』が大事!
実際に面接を受けにいかなくても、予行演習やイメージトレーニングを積極的に行うことで、スムーズに受け応えできるようになったり、面接官と談笑できる余裕が生まれたりと、面接がうまくなることがあります。ぜひ積極的に場数を踏んで、面接合格率をUPしていきましょう。
※なお、面接で緊張しなくなるには、やはり、“本番の面接試験”を経験することも重要です。「第一志望の会社だけを受けたい」という人もいますが、1回きりの本番だとより緊張してしまうことがあるので、できるだけ1社に絞らず複数の会社を検討してみましょう。
じつは、「第一志望以外の企業をリサーチしているうちに、本当にやりたい仕事が見つかった」という人や「面接に行ってみたらその企業が良いことに気づいて、入社した。面接に参加して良かった。」という人も多いんです。ぜひ一度、視野を広げてみてください。
“面接で内定率・採用率を上げる”=”場数を踏む”!
7. 面接を受ける会社の情報を「下調べ」しておく
面接合格率UPのポイント、さいごの7つ目は、”面接を受ける会社の情報を下調べしておく“です。この「下調べがどれだけできるか…」という点が、いちばん採用合否を左右するポイントと言って過言ではないかもしれません。
企業側としては、基本的に、自社に入社してくれる可能性が高い人(=入社意欲の高い人)に内定を出したいと考えています。内定辞退者が続出したら、その分、再度面接や試験を行ったりと、採用コストが嵩んでしまうからです。
あるアンケートでは、企業の人事担当者に「面接で知りたいこと」を尋ねたところ、最も多かったのが『入社意欲』で75.1%でした。(参考:リクナビ 人事アンケート)
2位は『企業とのマッチ度』(67.4%)でしたが、3位は『企業や事業に対する理解度』(47.5%)と、やはり自社に対する熱意や関心=入社意欲を気にしている人事担当者は多いです。
どんなに優秀な人でも、自社の事業や商品に関する知識がゼロだったら、「内定を出しても入社しないかも…」「入社してからも仕事に熱が入らないのではないか…」と不安になりますよね。
面接で内定率・採用率を上げるために、面接を受ける会社の情報は、公式サイトやSNSなどをチェックして、事前にゲットしておきましょう!
もし面接でうまくいかなかったら・・・
なお、もし面接で失敗してしまったら…、その時は一旦落ち込みましょう。
本当は、「落ち込まなくて大丈夫!」と心の底から言いたいです。そもそも、『受からなかった=入社しても合わなかった会社』だった可能性も高く、入社後にすぐ退職して…という苦労を考えたら、落ちた方が良かったというケースも少なくないからです。
でも、不採用通知が来ると、第一志望じゃなかったとしても、凹みますよね。だから良いんです。一旦、落ち込みましょう。
ただ、落ち込むのは長くても1日と決めてください。1日経ったら、辛くても次の面接への対策をしましょう。
面接でうまくいかなかった時、いちばんやってはいけないのは、失敗した原因を検証して対策することをせずに、次の面接に臨むことです。例えば、「スムーズな受け応えができなかったこと」が面接で失敗した原因だったのに、受け応えの練習をせずに次の面接に進んだら、また不採用になる可能性が高いですよね。
面接で失敗したら、失敗した原因を検証し、次の面接への対策に活かしましょう!検証と対策を繰り返すことで、面接突破の道が大きく開けます。
就活・転職面接はコツさえわかれば乗り切れる!
就活・転職面接の内定率(採用率)を上げるために必要なマナーや抑えておくべきポイントについて、いろいろ見てきましたが、いちばん伝えたかったのは「面接はコツさえわかれば乗り切れる!」という点です。
面接で落とされることが続くと、「自分には価値がないのかな…」「自分は社会から必要とされていない人間なんじゃないか…」と不安になることがありますが、そんなことはありません。あなたが面接の要領を得ていないだけです。
ぜひ上記のマナーやポイントを参考に、就活面接・転職面接を乗り切って、人生の一歩を踏み出してください。