初詣など、神社やお寺に会社や個人のビジネスの繁栄・成功を祈願しに行った時、お願いごとの中に『事業繁栄』『商売繁盛』『社運隆昌』『社内安全』『業績向上』など、よく似たニュアンスの願意があって、どれを選べば良いか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お寺や神社で勤務していた私が、事業繁栄・商売繁盛・社運隆昌・社内安全・業績向上の違いは何かや、それぞれの願意の意味、どんな時におすすめかについてお伝えします。
事業繁栄・商売繁盛の違いは何?どっちがいい?
神社やお寺で祈祷をしてもらうときに、「どんなお願い事にしますか?」「願意は何にしますか?」と聞かれます。
願意は、”厄除け” や “家内安全” などが有名ですが、ビジネスに関する願意・お願い事として一般的なのが『商売繁盛』です。
仕事のことを祈願するなら、「商売繁盛だ」と思っている人は多いでしょう。
ただ、一部の神社・お寺では、商売繁盛のほかに、『事業繁栄』という願意を選べるケースがあります。
商売繁盛と事業繁栄は、よく似た意味合いなので、どちらを選んだら良いか迷いますよね。
結論から言います。
商売繁盛と事業繁栄、どちらを選んでも問題ありません。
「2つの願意に違う意味があるのでは…?」と心配になる人もいるかもしれませんが、若干のニュアンスの違いはあるものの、仕事・ビジネスがうまくいくようにという祈願である点は変わりなく、どちらを選んでも大きな差はありません。
商売繁盛と事業繁栄の違い
さして言うなら、『商売繁盛』は売上アップや客数増加など、「お金」や「顧客」に関する繁栄の意味合いが強く、一方の『事業繁栄』は、利益や売上だけでなく、「会社や事業が軌道にのる」ことを祈願する意味合いが強いという違いがあります。
従って、どちらを選んでも大きな差はないものの
・自分の商売(仕事)がうまくいくようにという祈願したいときや、売上増・客数増を祈願したいとき、個人の昇給・出世を祈願したいときには『商売繁盛』
・会社として、売上アップだけでなく、会社や事業の発展を祈願したいときは『事業繁栄』を選ぶと良いでしょう。
※ ただ、先述の通り、商売繁盛と事業繁栄には大きな意味の差はないので、どちらを選んでも構いません。自分がしっくりくる方の願意を選びましょう。
社運隆昌・社内安全・業績向上の意味は?
なお、先述の通り、『商売繁盛』と『事業繁栄』には、大きな意味の違いは無いのですが、ほかの仕事・ビジネスに関する願意『社運隆昌』『社内安全』『業績向上』には意味の違いがあるので、注意が必要です。
「社運隆昌」の意味
『社運隆昌(しゃうんりゅうしょう)』とは、会社・組織の運気が盛んになるという意味の願意です。
運気が上がって来なければ、業績・売上は上昇しないので、『商売繁盛』『事業繁栄』と同様に、売上アップ・業績アップを祈願したいときに選んでも良いのですが、“運気アップ” に関する意味合いが強い願意なので、
● 社内(事業)で良く無いこと・トラブルが続いたとき
● 社内の重い雰囲気を変えたいとき
● 社員のモチベーションを高めたいとき
● 勝負の1年になりそうなとき
におすすめです。
「社内安全」の意味
『社内安全(しゃないあんぜん)』とは、社内トラブルなく安全に事業を進められるように、・社員が安全に過ごせるようにという意味の願意です。
“安全に”、”トラブルなく” という意味合いが強い願意なので、
● 社内トラブルなく事業を進められるようにしたいとき
● 社員の健康を祈願したいとき
● 工事など怪我のリスクがある事業を行なっているとき
におすすめです。
「業績向上」の意味
『業績向上(ぎょうせきこうじょう)』とは、言葉の通り業績が上がるようにという意味の願意です。
『社運隆昌』『社内安全』とは違い、『商売繁盛』や『事業繁栄』に近い意味の願意なのですが、”業績” にクローズアップしている点が特徴で、“会社の業績を上げること” をメインにお願いしたいときにおすすめです。
事業繁栄・商売繁盛に違いは「ほぼ無し」
このように、『事業繁栄』『商売繁盛』の願意に大きな差はなく、どちらを選んでも、「仕事・事業がうまくいくように」祈願することができます。
『事業繁栄』『商売繁盛』『社運隆昌』『社内安全』『業績向上』など、仕事運アップを祈願する願意には、いくつもの種類があり、微妙にそれぞれニュアンスが違うので、願意の選び方を迷う人もいるかもしれませんが、一番大切なのは、
自分の今の気持ちに「いちばんしっくりくる願意を選ぶこと」
です。
願意選びに、正解・不正解はないので、心配せずに、自分が良いと思った願意を選ぶようにしましょう。
迷ったら、”声に出してみてしっくり来る方を選ぶ” のも良いでしょう。
神社やお寺で祈祷を受け、仕事運アップ・ビジネス運アップを実現してみてください。