器の小さい上司・リーダーとの付き合い方に困っている。
自分は上司の器じゃないんじゃないか…。
そんなお悩みはありませんか?
良い上司、器の広い上司の下で、のびのび仕事をする人がいる一方で、上司の行動にストレスを感じたり、上司の器の小ささにげんなりして、仕事をやめようか、転属希望を出そうか、対応に困っている人も多いのではないでしょうか。
私自身、上司の器の小ささに「キーッツ」となった経験がありました。
暴言などとは違い、状況をよく知る人や上司の人となりを把握している人以外にはわかってもらいづらいので、余計にストレスが溜まることも多いんですよね。
また、「自分は上司の器じゃないんじゃないか…」と悩んでいる人もいるかと思います。
そこで今回は、器が小さい上司・リーダーの9つの特徴と3つの対処法をお伝えします。
器の小さい上司の9つの特徴。当てはまっていたら要注意
まず、「器が小さい」と言われる上司の9つの特徴を見ていきます。
当てはまっていたら、対策を検討してみると良いでしょう。
<器の小さい上司の特徴>
1. 自分の非を認めない。(人のせいにする)
2. 人によって対応を変える。(上にはペコペコ、目下の人には横柄)
3. 手柄を独り占めする。(自分が得すればOK)
4. 人を妬み嫉む。(悪口や愚痴が多い、部下の成長を喜ばない)
5. 小さなことで動揺する。(トラブルが苦手、心配性)
6. 意見がコロコロ変わる。(一貫性がない、人にすぐ左右される)
7. 保身に走る。(挑戦を好まない、現状維持が第一)
8. 情緒が不安定。(気分が変わりやすい、機嫌次第で判断が変わる)
9. 視野が狭い。(情勢を見た判断ができない、自分の枠から出られない)
「自分は3つ以上当てはまる」「自分の上司に全部当てはまった…」など、いずれかの特徴に該当すると感じた人は多いのではないでしょうか。
上記は、否定的な表現で書いていますが、本来、誰しも1つくらい当てはまっても良い内容です。
たとえば、誰しも人を「うらやましいなぁ」と思うこともありますし、ちょっとしたトラブルで動揺してしまうこともあります。
でも、上記の9つの特徴に見られる行動を、あからさまに出すのか、表に出さないようにするかで、部下が受ける印象や、仕事のスムーズさが変わってきます。
一般的に『器が大きい上司』と言われる人たちは、同じように思っても、部下の前で表に出さないようにすることで、部下の信頼を得たり、仕事をスムーズに進める工夫をしているのです。
自分の上司が「器が小さい」場合の3つの対処法
もし、自分の上司が「器が小さい」場合、下記の3つの対処法が効果的です。
<自分の上司が「器が小さい」場合の対処法>
1. 距離を置く。
2. 反面教師にする。
3. 転職・異動・転属を検討する。
「あれ?上司にアクションを起こす方法はないの?」「上司に変わってもらう方法は?」と、不思議に思った人もいるでしょう。
結論から言います。
『器の小さい上司』の場合、その器を外部から、とくに部下の側からのアクションで広げることは、非常にむずかしいです。
もし、あなたの意見に耳を傾け、意見を受け入れ、キッパリと行動も変えてくれる上司なら、そもそも「器が小さい」と感じないと思いませんか?
本心がどうであれ、部下に器が小さいと感じさせる上司の特徴として、“自分の枠(考え)” に囚われて、行動をなかなか変えれない、”部下(相手)目線” で考えられない、考えられても行動を変えれないという傾向があります。
器の小さい上司と関われば関わるほど、ストレスが溜まり、仕事のモチベーションが落ちたり、日々の幸福感が損なわれたりするので、できるだけ関わらないようにしましょう。
また、せっかくなので『反面教師』にして、自分が上司になったときの糧にしましょう。
「上司の器じゃない!」は禁句
なお、くれぐれも上司の目の前で「器が小さいですよね」「上司の器じゃない!」などと言うのは控えてください。
「器が小さいと感じる上司」=「許容範囲が狭い」「傷つきやすい」
という傾向があり、面と向かった批判をすることで、「口を効いてもらえなくなった」「あからさまに避けられる」など、関係が大幅に悪化することがあります。
内心で思っても “器が小さい” は、本人に言わないようにしましょう。
なお、転職や異動・転属などを検討ができるなら、環境を変えることも考えてみましょう。
ストレスを感じながら仕事をすると、自分でも気づかないうちに疲弊してしまうので、合わない上司の下からは、できるだけ早く離れるのがおすすめです。
もし、環境を変えられそうになければ、上司よりさらに上役の上司や、人事、社内の先輩に一度状況を相談してみるのもおすすめです。
上司の配置換えをしてくれたり、「こういう報告の仕方をすると、スムーズに事が運びやすいよ」といったノウハウを教えてもらえることがあります。
自分が「器が小さい」上司の特徴に当てはまった場合の3つの対処法
もし、“自分が” 器が小さい上司の特徴に当てはまった場合は、下記の3つの対処法を行うことがおすすめです。
<自分が器の小さい上司の特徴に当てはまった場合>
1. “上司としての自分” に対するフィードバックをしてもらう時間を作る。
2. “狭い世界” にとどまるのではなく、”色んな人の話” を聞いてみる。
3. 部下に「ありがとう」を定期的に伝える。
最初から『器の大きい上司』として、尊敬を集められる人は、そう多くありません。
みんな悪戦苦闘しながら、少しずつ “良い上司・器の大きい上司” と言われる存在に近づいていくのです。
ぜひ、部下や同僚、自分の上司などに「上司としての自分の振る舞いはどうか?」を定期的にフィードバック受けるようにしてみてください。
社外の人の方が聞きやすい場合は、社外にメンター(助言者)を作ったり、管理職向けの講座に参加してみるのも良いでしょう。
大事なのは、“自分の枠に囚われて、広い視点を持てなくなるのを避けること“ です。
自分が生きてきた世界を飛び出して、いろんな人に出会い、いろんな意見を聞くことで、考え方が大きく変わることがあります。
新しい趣味を見つけたり、ボランティアをはじめたり、いつもは行かない飲食店で、若い世代と話したり…といった、一見、仕事とは関係のない行動がきっかけで、考え方が変わり、部下との関係が改善することがあります。
ぜひ、自分の殻に閉じ籠らないように、外に出てみましょう。
なお、部下に定期的に「ありがとう」を伝えることも大切です。
完璧な上司でなかったとしても、日頃から感謝の気持ちを伝えてくれる上司だと、「しょうがないなぁ」「またか」と思うことがあっても、寛容に対応したくなるのが人の心理です。
感謝を伝えつつ、改善できるところを改善していきましょう。
器の小さい上司からは「卒業」しよう
“器の小さい上司” と関わることは、仕事のモチベーションを下げたり、ストレスを抱え込むことにつながり、人生に悪い影響を及ぼします。
できるだけ、距離を置いて、関わらないことを心がけましょう。
また、自分自身が「器が小さい上司かな?」と感じた場合は、定期的にフィードバックを受けたり、視野が広がるように、生活範囲を変えたりして、少しずつ改善していきましょう。
性格や人となりは、側から(外部から)変えるのは大変ですが、自分で気づけばすぐに変えられます。ぜひ、チャレンジしてみましょう。