嫌い・苦手・ポンコツな上司に毎日イライラする。
イラッとする発言が多い上司に対して、やり場のない気持ちをどう対処して良いかわからない。
そんなお悩みありませんか?
毎日仕事をする中で、物理的な忙しさや大変さには耐えられても、人間関係のストレスが溜まると、すごく疲れたり、気が滅入ってしまうことってありますよね。
とくに人間関係のストレスの対象が上司だと、立場の違いから、自分の思いをぶつけられなかったり、逃れられなかったり、NOと言えずに悶々としたりと、疲弊してしまいます。
中には、うつ傾向になったり、体調面に悪影響が出たりと、休職や退職を余儀なくされるケースは少なくありません。
私も、感情が不安定な上司に当たったとき、毎日イライラしていました。
「どうして自分の都合しか考えられないの?」「昨日6時間かけて決めたことが、次の日に覆るのはなぜ?」「私の時間を無駄にしてるって気づいてる?」などなど。
当時、できるだけ感情を掻き乱されないようにしようとしたものの、がっかり感と無力感が募って、気づいたら、仕事のモチベーションを大幅に削がれていました。
毎日、あるいは、毎週のようにやってくる仕事を、イライラしながらしなくてはならないのは、本当に辛いですよね。
そこで今回は、ストレスでメンタル不調や体調不良にならないように試してほしい、上司にイライラする時の7つの対処法をお伝えします。
上司にイライラするおもな理由
上司にイライラする理由は人それぞれですが、おもな理由としては、下記の13パターンがあげられます。
<上司にイライラするおもな理由>
1. 横柄な態度。
(→ 目上の人にはペコペコするタイプは、とくにイライラ大。)
2. えこひいきをする。人と比べて評価する。
(→ 特定の人だけ可愛がる。すぐ他の人を引き合いに出す。)
3. 自分の正義・考えを振りかざす。
(→ 自分の考えに固執して、部下にも押し付ける。)
4. 仕事をしない。押し付ける。
(→ 自分より大幅に良い給料をもらっている時は、イライラ大。)
5. 気分屋。
(→ 気分で言うことがコロコロ変わる。機嫌に左右されやすい。)
6. ケチ。器が小さい。
(→ 飲みに誘っておいて、1円単位で割り勘。細かいことをネチネチ。)
7. 部下を潰しにかかる。部下の成長を喜ばない。
(→ 仕事を故意に教えない。妨害する。同期や後輩の出世を悪く言う。)
8. 感情の起伏が激しい。怒鳴る。
(→ 理不尽に怒ったり、感情のコントロールができない。)
9. 自分の保身・出世ばかり気にする。手柄を独り占めする。
(→ 自分の利益ばかりで、部下や周囲を顧みない。挑戦を阻む。)
10. 一言多い。嫌味。
(→ いつも最後に、嫌味なひとことを言う。天邪鬼。)
11. 仕事ができない。ポンコツ。
(→ いつもフォローしなくてはならない。尊敬できない。)
12. 責任を押し付ける。
(→ 困ったことがあると、部下に任せて逃げる。責任をとらない。)
13. 優柔不断。
(→ 迷っていてチャンスを逃す。判断力に欠ける。)
ずらっと並ぶだけでも、いろんな理由がありますよね。
「1個だけ当てはまる」という人もいれば、なかには「5個以上当てはまった」という人もいるのではないでしょうか。
上記のような傾向がある上司の下で働くと、どうしてもイライラしがちです。
自分だけではなく、みんなもイライラしているので、自分の感情に問題があるというわけではないので、安心しましょう。
なお、人によって、”とくにイライラするポイント” は違います。自分がどんな上司にとくにイライラするのか、分析してわかってくると、職場選びの参考になるので、一度考えてみてください。
たとえば、私は、「4. 仕事をしない。押し付ける。」タイプの人は、まだそこまでイライラしないのですが、「3. 自分の正義・考えを振りかざす。」など、色々口を出ししてくるタイプの上司は苦手なので、できるだけそっと見守ってくれる人と働くようにしたことで、ストレスが軽減されました。
“相性” もあるので、上司のどんな所がとくに嫌か、どんな上司とならスムーズに仕事ができそうかを考えて、職場・上司選びの参考にしましょう。
上司にイライラする時の7つの対処法
ここからは、上司にイライラする時の7つの対処法についてお伝えします。
対処法1. できるだけ距離を置く。
上司にイライラする時の対処法の中で、いちばんベストなのは “できるだけ距離を置く” です。
人はイライラしていると、下記のように多くのデメリットを被ります。
<イライラすることのデメリット>
・心と体のエネルギーを大きく消耗し、疲れが蓄積する。
・モチベーションが低下し、仕事のパフォーマンスが悪くなる。
・笑顔が少なくなり、快活さが失われる。
・イライラの感情に捉われ、時間を無駄にする。
・血圧が上がる。動悸がする。
・身体に力が入り、腰痛・肩こり・頭痛・めまいなど、健康を損ねる。
・ストレスで食欲にムラがでる。暴飲暴食になりやすい。
・職場での居心地が悪くなる。朝起きるのが辛くなる。 など。
先述の通り、上司にイライラしてしまうこと自体は、仕方のないことです。あなたが悪いわけではありません。100人に聞いたら、100人中100人が「上司に問題がある」というケースもあるでしょう。
でも、上司が悪かったとしても、イライラすることによって、被害を受けるのは自分です。部下をイライラさせるような上司のために、自分をすり減らすのは、もったいないと思いませんか?
上司に不要なエネルギーや大切な時間を使われないためにも、上司にイライラする時は、「できるだけ距離を置く」ようにしましょう。
なかなか距離を置くのが難しい場合は、異動や転属、転職、独立も視野に入れて、検討しましょう。
対処法2. 小学生の子どもだと思ってみる。
上司にイライラする時の対処法の2つ目は、上司のことを、あえて “小学生の子どもだと思ってみる” という方法です。
なぜイライラするかと言うと、「相手が理解できる能力があるのに、やらない」と思うからです。
1つ例をあげますね。
今あなたが、親戚(もしくは自分)の子どもを、公園の砂場で遊ばせていると想像してください。全く知らない2歳の男の子が、トコトコ歩いてきて、あなたが持ってきた砂場セットを、勝手に使い始めたとします。イライラしますか?
どうでしょう?「あ、、、」とは思っても、男の子にイライラする人は少ないのではないでしょうか。
2歳の子どもに、人のもの・自分のものの区別がつかないだろう。「仕方ないよな」と思うからです。
でも、ここで、男の子お母さんが登場しました。
男の子が勝手に人の砂場セットを使っているにも関わらず、お母さんは「すみません」などの断りを言いません。むしろ、自分もその砂場セットを使って、男の子と遊びはじめました。そして、5分後、何も言わず、男の子と立ち去っていきました…。
どうでしょう? 男の子のお母さんには、イライラしてきませんか?
大人であれば、「人のもの・自分のものの区別」はつくはずですし、物を借りる時に、「借りて良いか」を聞く、「使ったあとにお礼」を言うということが必要だと “わかっているべき” だと思うからです。
上司にイライラするのは、上司がわかっているべきことを、わかっていなかったり、やるべきと思うこと、していなかったりするからです。
よく、夫婦間のストレス解消法で、「夫(妻)は大きな子供」だと思うとイライラしないと言われますが、対上司・部下の関係においてもこの方法は有効です。
あえて、上司を「小学生の子どもだ」と思って接することで、”今までイライラしていたことにイライラしなくなって楽になった” というケースもあるので、試してみましょう。
対処法3. 期待の感情をゼロにする。
対処法の2つ目にも似ていますが、上司に対して “期待の感情をゼロにする” のも重要なポイントです。
「もっとこうなってほしい」「理解してほしい」「〇〇をやめてほしい」…など、改善の期待や要望を持つと、期待どおりにならないことに、よりイライラが募ってしまいます。
最初から、「できないだろう」「難しいだろう」「変わらないだろう」と期待値をゼロにしておけば、変化が見られなくても、予想通りだなと流せます。
また、もし少しでも変化が見られたら、「お!」と喜べたりするので、イライラが減りやすくなり、おすすめです。
対処法4. 仕事以外に充実できることを見つける。
上司にイライラする時の対処法の4つ目は、 “仕事以外に充実できることを見つける” です。
趣味・ボランティア・副業・複業など、なんでも良いので、”イライラする上司と一緒にする仕事以外に夢中になれるもの” ができると、ストレスが大幅に減ることがあります。
充実した時間を過ごせたり、職場と関係のない人たちと話したりする中で、だんだん、上司のことがどうでも良く思えてきて、上司の小言を聞き流せるようになったり、イライラを仕事以外の場所で得た幸福感で吹き飛ばせたりすることがあります。
ストレス発散の機会はいくらでもあった方が良いので、上司のイライラに悩んだら、趣味を1つ増やしてみたり、副業やボランティアにチャレンジしてみたり、新しい世界を広げてみましょう。
対処法5. リラックスできる飲み物・アロマを取り入れる。
もし上司へのイライラが止まらず、「すぐこの感情をなんとかしたい!」というときは、 “リラックスできる飲み物・アロマを取り入れる” のも効果的です。
個人差はありますが、即効性が高いものもあり、「イライラしてどうしようもない!」という感情に至ったときなどに役立ちます。
私も、会社でどうしてもイライラしてしまうときは、心を落ち着かせる効果のある『ゼラニウム』の香りのハンドクリームを塗って、やり過ごしていました。
感情を抑えようと頭で考えれば考えるほど、抑えきれなくなる時もあります。
イライラが抑えきれなくて辛いときは、リラックスできる飲み物やアロマの力を借りて、上司に左右されない平常心を取り戻していきましょう。
<リラックスできる飲み物(例)>
・あたたかい飲み物
・ココア
・ハーブティー(カモミール、ジャスミン、ペパーミントなど)
・ほっとレモン
・グレープフルーツジュース(ビタミンCがイライラ解消に)
・炭酸水
・コーヒーの香り
<イライラ解消に効果的なアロマ(例)>
・ラベンダー(リラックス効果)
・ゼラニウム(気持ちを明るく)
・マンダリン/オレンジ(気分転換)
・ベルガモット(怒りを和らげる)
・ペパーミント(気分をリフレッシュ)
・シダーウッド(落ち着き、精神の安定)
対処法6. 身体を動かす。ストレッチする。
上司にイライラする時の対処法として、身体を動かし、ストレッチをするのもおすすめです。
座ったままでも良いので、少し身体を動かすと、筋肉の緊張をゆるめられ、リラックス効果が期待できます。
たとえば、両手の指を組んで、天井に向かってぐーっと上に伸ばし、胸を張るだけでも、少し緊張がゆるみます。
ストレスを感じていると、筋肉の緊張につながって、頭痛や肩こり、腰痛の原因になり、よりイライラや体調不良の原因になるので、5分でも10分でもストレッチで身体を伸ばし、リフレッシュしてみましょう。
対処法7. 人に話す。
上司にイライラする時の対処法のさいごの7つ目は、 “人に話す” です。
マイナスな感情を口に出すのが好きではない人、愚痴や文句を極力言わないようにしている人もいるかもしれませんが、上司との関係に悩んだとき、誰にも話さずに1人で抱え込んでいると、自分でも気づかないうちにストレスが溜まります。
「ある日突然働けなくなる…」というケースも少なくないので、必ず、1人で抱え込まず、誰かに話をするようにしましょう。
できれば、上司よりさらに上の上司や人事担当者など、配置換えなどの人事権がある人に相談できると解決につながる可能性もあるので良いですが、言いづらい場合は、同僚でも、職場の違う友達でも、家族でも良いので、だれかに話すようにしましょう。
自分で考えているとイライラが募る話でも、他の人に話すと「何それ?その上司子どもだね!」「その上司ウケる」「うちの上司の方がやばいよ〜」などと笑い飛ばしてもらえたり、「つらかったよね」と共感してもらえたりして、スッキリすることがあります。
知り合いに言いづらければ、カウンセラーなどの専門家や、近所のお店のマスターなど、少し距離のある人に聞いてもらいましょう。
上司にイライラした時に、いちばん避けなくてはいけないのは、「1人で抱え込んで、自分のメンタルをすり減らしたり、ストレスを溜め込んで体調不良になること」です。
1人で抱え込まず、周囲の人に話して、イライラを少しでも解消していきましょう。
上司にイライラしたら、異動や転職も考えよう。
今回は、上司にイライラした時の対処法を7つお伝えしました。
即効性の期待できるものもあり、ぜひ試して、自分に合う対処法を見つけてください。
なお、くり返しになりますが、人はイライラすることで、心と体のエネルギーを大きく消耗し、疲れが蓄積されます。
あなたをイライラさせる上司のために、自分の人生をすり減らすのはもったいないので、異動や転職など、環境を変えることも検討してみましょう。