感情で動く上司に疲れた。
感情的な取引先の人との付き合い方に困っている。
そんなお悩みありませんか?
人間は感情の生き物です。でも、仕事をする上で、機嫌がコロコロ変わったり、ちょっとしたことで「あの人は気に入らない」と人の評価を変えたり、MTGをした次の日になると決定事項が覆されていたり…ということが続くと、疲弊してしまいますよね。
そこで今回は、感情で動く上司・取引先との付き合い方や対処法についてお伝えします。
感情で動く上司・取引先と仕事をしたら…
『感情』は誰しもにあるものです。感情に全く左右されず生活をする人はいないでしょう。
しかし、仕事において、感情で動く人・感情の起伏が多い人が、とくに自分より目上の存在、上司や取引先だったりすると、下記のような弊害があります。
・心理的なストレスが溜まる(いつ怒られるのか、機嫌を損ねないかビクビクする)
・仕事のモチベーションを削がれる(理不尽な決定、方向転換が多い)
・必要以上の労力、時間がかかる(やり直し作業、説明、根回しが大変)
・最適な戦略、方向性を選択できない(最適案があっても感情次第)
・業務の停滞(面倒を嫌がって誰も何も言わなくなる)
・人材の流出(優秀な人や自由に動ける人から先に辞めていく)
「百害あって一利なし」ですよね。“感情マネジメント” ができるリーダーが優秀と言われる所以でもあります。
感情で動く上司・取引先との付き合い方
感情で動く上司・取引先との付き合い方として、いちばんなのは、“できるだけ関わらないようにすること” です。
「直属の上司なのでむずかしい」「大口のクライアントなので、関わらないわけにはいかない…」という人もいるかもしれないですが、感情で動く上司・取引先と接する時間が増えれば増えるほど、”不安定” で “理不尽” で “疲れる” 環境に身を置くことになるので、自分の仕事の生産性やモチベーションが大きく削がれることに繋がりかねません。
人は一緒にいる人の影響を受けやすいもの。結果的に、自分も感情的な部分が出てきて、感情に左右されやすくなってしまうケースもあります。
すぐは難しくても、もし、転職や異動、取引停止などを検討できる可能性が少しでもあれば、検討してみると良いでしょう。
影響を受けづらい仕事・副業・趣味などでモチベーションを保つ
なお、感情で動く上司・取引先との関わりを減らすことがむずかしい場合は、できるだけ感情で動く上司・取引先の “影響や管理を受けづらい仕事(作業)”、”関与されない安心ゾーン” を見つけるのもおすすめです。
もし、一度仕組み化してしまえば、あまり関与されなくなるようであれば、「先週と同様にやっておきました」と上司や取引先が確認してくる前に、先回りして済ませるようにするのも良いですし、あえて難しそうな専門用語を並べて、おまかせされやすい状況をつくるのも1つの手です。
なお、仕事以外の場所(副業・複業・趣味・ボランティアなど)で、充実できる時間・体験を増やすことも、対処法としておすすめです。
不思議と仕事以外の場面で充実していたり、夢中になれることがあったりすると、嫌だった仕事や、面倒だと思っていた上司・取引先のことが気にならなくなってきます。
感情的な人と付き合ういちばんのデメリットは、自分も引っ張られて、仕事や人生がうまくいかなくなることです。
ぜひ、振り回されることがないよう、自分を守っていきましょう。
一人で抱え込まないようにしよう
なお、感情で動く上司・取引先に悩んだ時、いちばん心がけなくてはいけないのは、「一人で抱え込まないこと」です。
真面目な人や繊細な人ほど一人で抱え込み、悶々となんとも言えないストレスの日々に、頭を悩ませるようになってしまいます。
でも、感情で動く人ほど、無自覚で悪気がなかったり、悪いのは相手だという雰囲気を出したり、自分より目上の人には良い格好をしたり…と、当事者以外の人にわかりづらいケースがあります。
「え、あの人、そんな風には見えないよ?」「君が気にしすぎじゃないか?」など、周りや上司のさらに上の立場の上司に相談し、最初はわかってもらえなかったとしても、少しずつでもストレスや違和感を感じたことを、だれかに吐き出すようにしましょう。
「最後まで周囲にわかってもらえなかった…」という人もいますが、ずっと理解されなあったものの、あるタイミングで感情的な人だとわかってもらえ、転属や配置換えなどの対応をしてもらえたケースもあります。
一人で抱え込むほど、ストレスが大きくなってしまうので、こまめに発散するようにしましょう。
感情的な上司・取引先に困ったら、転職・異動・取引停止も視野に対処しよう
感情で動く上司・取引先と仕事をすると、心理的なストレスが溜まったり、モチベーションが下がったり、時間や労力を削られたり…と、自分が想像する以上に悪い影響を受けることがあります。
できるだけ距離を置いて関わらないようにしたり、口や手を出されない仕事の安心ゾーンを見つけたり、仕事以外で充実した時間を過ごせるようにして、感情で動く上司・取引先からの影響を最小限にすることも対処の1つですが、それでも改善できない場合は、思い切って転職・異動・取引停止も視野に入れることも効果的な対処法の1つです。
ストレスで仕事が嫌いになったり、働くのが苦痛になる前に、逃げ道を用意しておきましょう!