文章の校正にも使えると言われる『ChatGPT(チャットGPT)』。ChatGPTに校正・添削を依頼するようになってから、「自分以外の視点で内容を構成でき、文章の精度が上がった!」「レポートや資料作成の時短になった!」などと評判です。
ただ、一方で「思ったほど正確ではなかった」「ChatGPTに依頼したものの、うまく校正してもらえなかった…」といった声もあります。
なぜ同じツールを使っていて、評価が分かれるのでしょうか?
ChatGPTの文章の校正・添削がうまくいかない理由として考えられるのが『プロンプト(prompt)』と呼ばれる “指示文” です。
プロンプトが曖昧だったり、適切でなかったりすると、ChatGPTの能力を活かすことができません。
そこで今回は、文章の校正に使えるChatGPTのプロンプトのパターン3選をお伝えします。
ChatGPTの文章校正プロンプト①「次の文章を校正してください」
ChatGPTに文章の校正を依頼するときのプロンプトとして、もっともシンプルかつ一般的なプロンプトは「次の文章を校正してください」です。
校正したい文章の前に、挿入して使います。
例)
<校正前>
次の文章を校正してください。
2023年5月15日(金)に、東京都渋谷の繁華街において、2023犬猫アートフェスティンバルが開催されました。 イベント当日は1000人以上が来場し、多くの家族づれで賑わいました。 イベント主催者のA者は、装う以上の来場客に驚きを隠せなかったとのことですが、大きなトラブルもなく、イベントを行うことができたそうです。 このイベントは次回、2024年開催予定だよ。
※ 上記は架空のイベントです。
↓ ↓
<校正後>
2023年5月15日(金曜日)に、東京都渋谷の繁華街で2023犬猫アートフェスティバルが開催されました。
イベント当日には1000人以上の来場者があり、多くの家族連れでにぎわいました。
イベント主催者のAさんは、予想以上の来場者数に驚きを隠せなかったと話していますが、大きなトラブルもなく、イベントを成功裏に開催することができたそうです。
次回の開催は2024年に予定されています。
上記を見る限り、下記の点がChatGPTによって校正・改善されています。
・誤字の修正(アートフェスティンバル → アートフェスティバル、装う以上 → 予想以上)
・漢字の変換(家族づれで賑わい → 家族連れでにぎわい)
・説明の補足(とのことですが → と話していますが)
・表記揺れの統一(来場客 → 来場者数)
・言葉遣い、敬語(予定だよ → 予定されています)
かなり優秀ですよね!とくに、もともとは英語で開発されたサービスでありながら、「家族づれで賑わい → 家族連れでにぎわい」など、日本語独特の漢字・ひらがな表現まで読みやすく校正されている点には驚きました。
「アートフェスティンバル → アートフェスティバル」など、注意して見ないとわかりづらい誤表記もしっかり直してくれ、人の目と同等もしくはそれ以上に優秀かもしれない…とすら感じます。
しかし一方で、「次の文章を校正してください」というプロンプトでは、下記のような点が完璧とは言えませんでした。
・内容の間違いを指摘してくれない(2023年5月15日は金曜日 → 実際は月曜日)
・意味を誤訳してしまっている(A者をAさんと訂正 → 実際はA社としたかった)
・追加で正確かわからない説明を付記してしまっている(とのことですが〜を、話していますがと訂正 → 実際は話したかどうか不明)
上記のような不足点があったとしても、十分使えるのではないかと思いますが、願わくば、ChatGPTの校正精度をもっと上げたいですよね。
ChatGPTで文章を校正するときの精度をもうワンランク上に上げたい場合は、これからお伝えする4つのプロンプトの活用も検討してみると良いでしょう。
ChatGPTの文章校正プロンプト②「誤字・脱字、タイプミスのみを修正してください」
ChatGPTに文章の校正を依頼するときのプロンプトとして、ChatGPTによる内容の追記による校正ミスを防ぎたいときは、「次の文章の誤字・脱字、タイプミスのみを修正してください」と、校正内容を限定したプロンプトにするのがおすすめです。
先の例文と同じ形で試してみました。
<校正前>
次の文章の誤字・脱字、タイプミスのみを修正してください。
2023年5月15日(金)に、東京都渋谷の繁華街において、2023犬猫アートフェスティンバルが開催されました。
イベント当日は1000人以上が来場し、多くの家族づれで賑わいました。
イベント主催者のA者は、装う以上の来場客に驚きを隠せなかったとのことですが、大きなトラブルもなく、イベントを行うことができたそうです。
このイベントは次回、2024年開催予定だよ。
※ 上記は架空のイベントです。
↓ ↓
<校正後>
2023年5月15日(金曜日)に、東京都渋谷の繁華街において、2023犬猫アートフェスティバルが開催されました。
イベント当日は1000人以上が来場し、多くの家族連れで賑わいました。
イベント主催者のA者は、想像以上の来場客に驚きを隠せなかったとのことですが、大きなトラブルもなく、イベントを行うことができたそうです。
このイベントは次回、2024年に開催予定です。
※ 上記は架空のイベントです。
「アートフェスティンバル → アートフェスティバル」など、誤表記は直しつつ、ChatGPTが意味を読み取って追記することはないので、正確ではない情報を追記することはなくなっています。
単純に「誤字・脱字、タイプミス」を指摘してもらうのも、ChatGPTの活用方法の1つです。
ChatGPTの文章校正プロンプト③「読みやすくしてください」
ChatGPTに校正を依頼するときの、いちばん一般的な日本語のプロンプトは「校正してください」ですが、誤字脱字チェックだけでなく、文章としての精度を高める上でおすすめなプロンプトが「次の文章を読みやすくしてください」です。
同じ文章でプロンプト(指示文)を「読みやすくしてください」に変えてみました。
<校正前>
次の文章を読みやすくしてください。
2023年5月15日(金)に、東京都渋谷の繁華街において、2023犬猫アートフェスティンバルが開催されました。
イベント当日は1000人以上が来場し、多くの家族づれで賑わいました。
イベント主催者のA者は、装う以上の来場客に驚きを隠せなかったとのことですが、大きなトラブルもなく、イベントを行うことができたそうです。
このイベントは次回、2024年開催予定だよ。
※ 上記は架空のイベントです。
↓ ↓
<校正後>
2023年5月15日(金曜日)に、東京都渋谷の繁華街で2023犬猫アートフェスティバルが開催されました。
イベント当日は1000人以上の来場者が訪れ、多くの家族連れでにぎわいました。
イベント主催者のA者は、予想を上回る来場者数に驚きを隠せませんでしたが、幸いなことに大きなトラブルはなく、イベントが順調に進行できたそうです。
次回の開催は2024年に予定されています。
※ 上記は架空のイベントです。
誤字脱字や表記ゆれ、語尾のテイストが直っているほか、「”幸いなことに” 大きな〜」など、内容はそのままに、表現方法を改善してくれています。
ChatGPTに依頼する場合、現状、「校正してください」というプロンプトより「読みやすくしてください」の方が、文章のクオリティが高いことが多いので、おすすめです。
依頼する文章の内容によってどのプロンプトが有効かは変わってはくるのですが、ChatGPTに文章の校正を依頼するときに、「読みやすくしてください」を使ってみてはいかがでしょうか。
注意点:ChatGPTに校正を依頼するときのデメリット
ChatGPT(チャットGPT)は、長文でも、校正を依頼すると数十秒でリライトや指摘をしてくれる、非常に便利な校正ツールです。
しかし、例文にもあったように、
・内容の間違いを指摘してくれない(2023年5月15日は金曜日 → 実際は月曜日)
・意味を誤訳してしまっている(A者をAさんと訂正 → 実際はA社としたかった)
という点は、「曜日の間違いを指摘してください」など、さまざまなプロンプトを試したものの、直してもらうことはできませんでした。
ChatGPTのデメリットとして、ChatGPTは、2021年9月までの過去データに基づいて学習しているため、2022年、2023年など最近の出来事に関するデータを反映できなかったり、不正確な情報を作成してしまう可能性があるという点があります。
CahtGPTを使うときは、「CahtGPTによる校正内容が、100%正確ではない」ことを肝に銘じて、必ず最終チェックは人の目で行うようにしましょう。
ChatGPTをうまく活用して、文章の校正をスムーズに!
これまで見てきた通り、ChatGPT(チャットGPT)は、プロンプトを工夫したり、最終的に人の目でチェックすることによって、非常に優秀な文章校正ツールとなります。
一部、有料版もありますが、だれでも無料で使えて、チャット形式でChatGPTのAIに質問ができるので、使い勝手もかんたんです。
最新のデータを反映できないなど、いくつかのデメリットもありますが、うまく活用すれば、業務効率化の大きな手助けとなります。
ぜひこの機会に、使ってみてはいかがでしょうか。
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