ChatGPT(チャットGPT)でメルマガの文章をかんたんに作成できることを知っていますか?
メルマガは、月1回・週1回・1日1回など、定期的に配信することも多く、文章の作成に時間がかかったり、自分で作成していると毎回同じような内容になってしまったり…と、意外と手間がかかります。
メルマガ作成の業務を簡略化できるだけで、仕事の効率を大幅にアップできるというケースも少なくありません。
実際、私の知人にも、メルマガの草案をChatGPTに任せるようになってから、”週5時間以上” の業務時間短縮になったという人がいました。
そこで今回は、ChatGPT(チャットGPT)でメルマガの文章を作成する方法と、メルマガの精度UP・開封率UPにつなげるための効果的なプロンプトをお伝えします。
ChatGPT(チャットGPT)でメルマガ文章を簡単に作れる!
ChatGPT(チャットGPT)の活用方法として、”メール文章の作成” が例に出されることはありますが、”メルマガの作成(メールマガジンの文章制作)” ができると知らない人も多いと思います。
でも、ChatGPT(チャットGPT)に依頼すると、本当に簡単に、一瞬でメルマガの定型を作ることが可能です!
下記は、実際にChatGPTにメルマガ作成を依頼した事例です。
「有機野菜を販売するメルマガのテンプレートを800文字以内で作成してください。」と簡単に依頼しただけで、わずか30秒足らずの間に、下記のようなメールマガジンのテンプレが生成されました。
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たしかに、日本語の言い回しがおかしかったり、商品アピールが弱いなど、修正が必要な点もあります。
でも、今月のおすすめを “箇条書き” にしてくれたり、”サイトへの誘導リンク” の挿入場所を記載してくれたりと、メルマガの文章をゼロから推敲するより、断然書きやすくなりました。
ChatGPT(チャットGPT)にメルマガの文章作成を手伝ってもらうときは、最低限、下記を入力しておけばOK。本当にかんたんですよね!
<基本のメルマガ生成プロンプト>
(〇〇/商品・サービス)を販売するメルマガのテンプレートを(〇〇)文字以内で作成してください。
“何を” 販売するためかと “文字数制限” さえ記載しておけば、AIがそれなりのメルマガ文章を生成してくれるので、活用してみましょう。
下記に、もっと訴求力があるメルマガの文章にしたい場合に使えるプロンプト(指示文)も5つ紹介するので、精度を上げたいときに、参考にしてみてください。
注意点:「個人情報・機密情報」の入力は絶対しない!
なお、とっても便利なChatGPT(チャットGPT)ですが、プライバシー保護・機密情報保護という点では、利用時に注意が必要です。
ChatGPT(チャットGPT)でメルマガを作成するとき、メール配信したい相手の『個人情報』や、自社のリリース前の商品情報などの『機密情報』、『会社名』『個人名』などは入力しないようにしましょう。
ChatGPT(チャットGPT)は、入力された情報を “学習データ” として利用し、第三者への回答に利用してしまうケースがあるので、注意が必要です。
2023年4月に、入力したデータが、チャットGPTの学習に利用されなくなる『履歴OFF設定』が追加されたので、気になる人は、下記記事を参考に『履歴OFF設定』をしてください。
ただ、第三者への回答に使用されなかったとしても、サーバー上に通信が記録されることもあるので、個人情報や社外秘情報などは、入力しないようにするのがいちばんです。
ChatGPT(チャットGPT)のメルマガ作成に活用できるプロンプト《5選》
ここからは、『ChatGPT (チャットGPT)』の技術を、実際にメルマガ配信・メールマーケティングに活用するときに役立つプロンプト例を5つお伝えします。
ChatGPT(チャットGPT)は、『プロンプト(ChatGPTのチャット欄に入力する指示文・依頼文)』次第で、生成される回答の精度をぐっと上げられるので、参考にしてみてください。
1.「メールのネタ出し」用プロンプト
ChatGPT(チャットGPT)でのメルマガ作成に活用できるプロンプト、1つ目は “メールのネタ出し用プロンプト” です。
メルマガを配信できる状況ではあるものの、顧客にどんな内容のメールを送れば良いか、悩むこともありますよね。定期的に配信していると、ネタ切れにも悩まされます。
ChatGPT(チャットGPT)を活用すれば、メールのネタ出しも一瞬で完了です。
一瞬で、10個ほどネタのパターンを提示してくれました。もし、1回目の回答で足りなければ、「上記以外で、あと◯個お願いします。」と追加を依頼すればOKです。
参考になりますよね!
メルマガのネタに困ったときは、ChatGPT(チャットGPT)に相談して見ましょう。
<プロンプト例:メルマガのネタ出し>
(〇〇/サービス業者)が配信するメルマガのネタ案を教えてください。
2.「メールの件名」生成用プロンプト
ChatGPT(チャットGPT)でのメルマガ作成に活用できるプロンプト、2つ目は “メールの件名の生成用プロンプト” です。
メールマーケティングにおいて、『メールの件名』は、メールの “開封率” を左右する重要なポイントです。
ChatGPT(チャットGPT)にメルマガを作成してもらう場合、『メールの件名』を、”本文とは別に複数案生成” してもらうと参考になるのでおすすめです。
たとえば、下記は、有機野菜を販売する『メルマガの件名』を、ChatGPT(チャットGPT)に複数パターン生成してもらった例です。
また30秒足らずの間に、同じ意味合いでも表現のちがう件名を生成してくれました。
上記のように、複数パターンの『件名』をAIに生成してもらったあと、手動で良いところを組み合わせていけば、「【超お得な7日間!!】北海道産の有機野菜が50%OFF!半額セール」といった件名が、わずか2〜3分で完成します。
“大幅な時短” になり、”表現のマンネリ化” も防げるので、おすすめです。
下記に、ChatGPTに入力する『プロンプト例(指示文の例)』を記載しておきます。「#条件」の箇所に、希望する条件を箇条書きで追記していけば、より自分の希望に沿った件名ができるので、参考にしてみてください。
<プロンプト例:メールの件名>
(〇〇/商品・サービス)のメルマガの件名を、下記の条件で7個提案してください。
#条件
・28文字以内
・冒頭に記号【】を使った単語を入れ、視認率を上げてください
・(〇〇/アピールポイント)をアピールしてください
・思わずクリックしたくなるようにしてください
3.「メールの本文」生成用プロンプト(定型なしの場合)
ChatGPT(チャットGPT)でのメルマガ作成に活用できるプロンプト、3つ目は “メールの本文生成用プロンプト” です。
過去にメルマガ配信したことがない人や、過去のメール文に捉われず、ゼロからメール本文を生成したい人は、メール文を条件から生成するプロンプトを活用してみましょう。
<プロンプト例:メール本文(定型なし)>
あなたは、メールマーケティングのプロです。
下記の条件をもとに、最高のメール文を出力してください。
#メルマガの目的
・北海道産の有機野菜の販売
# メルマガでのアピールポイント
・7日間だけ50%OFFになる
・5,000円以上で、次回から使える10%OFFクーポンプレゼント
#出力条件
・文字数:400文字程度
・丁寧で、親しみやすい文章で
上記のように、ChatGPT(チャットGPT)に “職業・スキルを指定” し、メール配信の目的・ターゲットなどを “#ハッシュタグ” を使って分けて記載することで、回答の精度が上がります。
下記が、実際の回答です。
指示内容(プロンプト)に沿って、メール本文を出力してくれていますよね!
回答をコピーして、追記したり、言い回しをアレンジすれば、良いメルマガになる可能性大です。
ChatGPT(チャットGPT)に依頼する際に、条件設定をしっかり記載することで、ゼロからでも要望に沿ったメール本文を作成できるので、活用してみてください。
4.「メールの本文」生成用プロンプト(定型ありの場合)
過去に送ったメルマガの例や定型がある場合は、下記のように、過去のメール文を引用したプロンプトで依頼すると、ChatGPT(チャットGPT)が過去のメール・定型にあわせて、メール本文を作成してくれます。
※ ただし、くり返しになりますが、過去のメールを引用する場合は、個人情報や会社名、機密情報などを抜くように注意してください。
あなたは、メールマーケティングのプロです。
下記の条件と過去のメルマガの文章をもとに、最高のメール文を出力してください。
#メルマガの目的
・北海道産のアスパラの会員限定セール
# メルマガでのアピールポイント
・5日間だけ60%OFFになる
・アスパラ30本で7,980円
・アスパラ10本で2,980円
・4,000円以上で、次回から使える20%OFFクーポンプレゼント
# 過去のメルマガ文章
(略:過去のメルマガを記載する)
下記が、実際に上記のプロンプトで出力された回答です。
過去のメール文をもとに、アレンジも加わっていて、良い感じですよね!
すでに、メールの形ができているときは、定型文を参考に出力するよう、ChatGPT(チャットGPT)に指示してみましょう。
5.「メールの校正・添削」用プロンプト
ChatGPT(チャットGPT)でのメルマガ作成に活用できるプロンプト、さいごの5つ目は “メールの校正・添削用プロンプト” です。
“誤字脱字チェック” など、文章の校正はChatGPT(チャットGPT)の得意分野です。
メール文の調整が終わったら、ChatGPTに文章の校正を依頼してみると良いでしょう。
※ ただ、最終段階でチェックすると、つい、個人情報・会社名・機密事項を記載したものを入力するミスをしまいがちなので、注意してください。最終チェックではなく、文脈の調整が終わった段階など、メルマガ作成中盤でのチェックに利用するのがおすすめです。
実際に、ChatGPT(チャットGPT)に、メール本文の校正を依頼してみました。
「アスパラサス」など、人の目では見逃してしまいそうな誤字に気づいたり、「在庫」→「大根」という、意味の全く違うタイプミスにも気づいて、本来の意味で修正してくれています。
助かりますよね!
「文章を校正してください」「誤字脱字をチェックしてください」だけでも良いのですが、どこを修正したかがわかるように、直した箇所を箇条書きで出力するよう、依頼するのがおすすめです。
<プロンプト例:メール文の校正・添削>
下記のメルマガの文章の誤字脱字を直し、読みやすい文章にしてくしてください。
直した箇所を、末尾に箇条書きで記載してください。
#メルマガの文章
(メール本文〜〜〜〜)
ChatGPT(チャットGPT)の活用で、メルマガ配信がもっと楽に!
このように、ChatGPT(チャットGPT)を活用することで、メールマーケティング・メルマガ配信の準備にかかる時間を大幅に削減することが可能です。
メールのネタ出しや、言い回しの変換などもChatGPTがやってくれるので、より簡単にバリエーションに富んだ内容でメール配信でき、マンネリ化防止にもなります。
これまで「メルマガは大変…」と、配信を躊躇していた人も、ChatGPT(チャットGPT)を使って、配信をチャレンジしてみてはいかがでしょうか。