就活か公務員試験かどちらにしようか迷う。
就活と公務員試験を併願したいけれど、民間就活と公務員の両立はむずかしいのでは…と悩んでいる就活生のみなさん。
就活と公務員試験の両立は可能なのか、非常に気になりますよね。
はじめに結論を言ってしまうと、”民間就活と公務員試験の両立はハードですが可能“です。
なぜならSPIや面接など、選考で共通する部分も多いからです。
本記事では学生時代に
- 市役所
- 県庁
- 民間企業2社
から内定を獲得した私が、以下の内容を紹介します。
- 就活と公務員試験の両立方法
- 民間就活と公務員試験を効率的に行う方法
記事を読んだあとは、民間就活と公務員試験の両立のコツがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
就活と公務員試験の両立方法!民間と併願する時に気をつける5つのポイント
民間就活と公務員試験を併願する時に気をつけるポイントは、以下の5つです。
- スケジュール管理をする
- 軸を決める
- 適度な休養をとる
- 面接練習を怠らない
- 進路の優先順位を決める
1つずつ見ていきましょう。
就活と公務員試験の両立するポイント①:スケジュール管理を怠らない
就活と公務員試験の両立するポイントとして、まずは “スケジュール管理を怠らない” ようにしましょう。
なぜなら民間就活と公務員試験は、スケジュールが少し違うからです。
スケジュール感を把握していないと
- インターンの応募が終わっている
- エントリーに遅れてしまった
などの事態が起こることがあります。
民間企業と公務員試験のスケジュールは、以下の形となります。
◎民間企業の就活スケジュール
(出典:札幌大学 就職活動スケジュール)
◎公務員試験のスケジュール
公務員試験のスケジュール
(出典:東邦大学習志野学事部キャリアセンター「公務員試験のスケジュール」)
準備期間やエントリー期間が違っていますよね。
“準備不足のまま試験に臨んだり”、”エントリーをし忘れたり”することが無いよう、あらかじめスケジュール管理を徹底するようにしましょう。
まずは早めに公務員試験の筆記対策がおすすめ
民間と併願するのであれば「大学2年生の冬あたり」から公務員試験の筆記対策をしましょう。
”早い時期から勉強” を始めると、余裕を持って民間就活に取り組めます。
多くの公務員希望者は「大学3年の夏~秋」に試験対策を始めますが、この時期は
- インターン
- 自己分析
- 業界研究
などでも忙しいため、試験勉強に全て時間を割くのは難しくなります。
結果的にどちらも手つかずになって、併願を諦める人も多いです。
“早い時期から試験対策” をしておくと、民間就活に力を入れたい時期に勉強が邪魔にならず、余裕を持てます。
公務員試験と民間の併願を検討している人は、ぜひ早めの筆記試験対策を心がけましょう。
就活と公務員試験の両立するポイント②:ブレない「軸」を持つ
就活と公務員試験を両立する上で、就職に対する「軸」を決めておくことも大切なポイントの1つです。
民間企業は、基本的に “利益” を追求する組織と言えます。
一方で公務員は、平等に行政サービスを提供するため “公益” を追求する組織です。
もちろん民間企業の業種にもよりますが、基本的に民間企業と公務員のコンセプトは、相反する立場にあると言えるでしょう。
そこで「営業職として、顧客の満足度を高めて利益を出したい」と考えている人が、「あえて利益を出さない公務員」も志望すると矛盾が生まれ、進路の軸がブレてしまいます。
就職の軸がブレてしまうと入社後にミスマッチが生じ、「早期退職」につながるケースも多いため、事前に定めておくようにしましょう。
就活と公務員試験の両立するポイント③:休養を忘れない
就活と公務員試験を両立するポイントとして、“休養・休息を忘れない” という点も非常に重要です。
民間就活と公務員を併願する際、最もハードなのが「大学4年の6月~8月」です。
この時期は民間・公務員の選考が本格的に始まるため、面接・試験準備で忙しくなり、体調を崩す就活生も少なくありません。
徹夜で試験・面接の準備をした結果、体調を崩して、第一志望の国家一般職の試験に行けなくなった知人も実際にいました。
せっかく準備してきたのに、体調を崩すのはもったいないです。
公務員試験と就活の併願を成功させるには、忙しい時期こそ栄養を取り、早めに寝て、涼しい朝に活動するのがおすすめです。
就活と公務員試験の両立するポイント④:面接練習を怠らない
民間の就活と公務員試験を併願する際は、”面接練習も念入りに” 行いましょう。
なぜなら民間・公務員両方の選考に役立つからです。
たとえば、就活情報が解禁される “3月まで” に面接対策をしておくと、本選考でもスムーズに話せるようになるでしょう。
また大半の公務員受験者は、合格発表後から対策を始めるため、面接スキルが完ぺきではないまま本番を迎えます。
実際に私も公務員予備校で、グループ面接や個人面接セミナーを受講したのですが、面接が上手な人は少なかったです。
合格してから面接対策をするのではなく、”事前に面接に慣れておく”と、周囲の受験生よりも優位に立てる可能性があります。
面接練習は学校のキャリアセンターに行けば、いつでも対応してくれます。
面接スキルは民間就活でも公務員でも使えるため、ぜひ慣らしておきましょう。
就活と公務員試験の両立するポイント⑤:行きたい行政機関・企業の優先順位をつけておく
就活と公務員試験の両立するポイント、さいごの5つ目は、“行きたい行政機関・企業の優先順位をつけておく” です。
全ての志望先を受けられるのがベストですが、面接日・試験日などが被り、どこかをあきらめなければならないケースも出てくるでしょう。
「志望度の高い○○市の筆記と、株式会社□□の最終面接が重なってしまった…どうしよう。」と悩む人を、私も見たことがあります。
本選考シーズンの切羽詰まっている状態で、いざ予定がかぶってしまったら、中々決めきれないものです。
しかし選考が本格的に始まる前に、ある程度優先順位をつけておくと、いざ予定がかぶった時も落ち着いて対処できます。
あらかじめ、行きたい行政機関・企業の優先順位を付けておき、就職の方向性を明確にしておきましょう。
公務員試験と民間就活を効率的に行うには?
公務員試験と民間就活は、スケジュール的に大変なところもありますが、効率よく行う方法もあります。
- SPIで受験できる自治体も探してみる
- 公務員試験と民間就活を経験した先輩に話を聞いてみる
以上2つです。順番に見ていきましょう。
公務員試験と民間就活を効率的に行う方法①:SPIで受験できる自治体も探してみる
「SPIは民間の筆記試験」といったイメージがありますが、公務員試験として導入する自治体も増えています。
なぜなら民間志望者でも気軽に受験できるため、役所側もより多くの人材に会えるからです。
受験できる自治体は、こちらのサイトで一気に確認できます。
もちろん
- 県庁
- 政令指定都市
- 国家
はSPIで受験できません。
市町村職員をメインに志望している人は、SPIで受験できる自治体を探しておくと、選択肢が広がりますよ。
公務員試験と民間就活を効率的に行う方法②:公務員試験と民間就活を経験した先輩に話を聞いてみる
公務員試験と民間就活を効率的に行う上で、併願していた大学の先輩・OB・OGに話を聞いてみるのもおすすめです。
実際に公務員試験と民間就活を併願していた先輩に話を聞くと
- より細かい勉強方法
- 面接のコツ
- 書類の書き方
などを教えてくれるでしょう。
私も大学時代、サークルや公務員予備校の先輩に、併願する際のスケジュール感を質問したことがあります。
実体験に基づいた、いいアドバイスをいただけました。
身近にいない場合は、SNSなどで探してみるのも1つの手です。
ロールモデルを見つけると安心感も出るため、なるべく色々な人の話を聞いてみましょう。
工夫次第で公務員と民間の両立は可能!
本記事では学生に向けて、民間就活と公務員試験を両立させるコツを紹介しました。
もちろんスケジュール的には若干大変になりますが、両立は可能です。
ぜひ本記事を参考に、納得いく就活をしてください。