就活中なのに入院しなくてはならなくなった…。
病気で就活ができない…。
など、就活を進めたい気持ちとは裏腹に、予期せぬ病気や事故で就活を中断しなくてはならない時もありますよね。
就活中に入院となると、まわりに遅れを取っている感覚になり、不安になります。
でも、安心してください。病気で入院になっても、就職は可能です!
実際、病気でも就活を成功させて人はたくさんいますし、病気などに対して配慮ある企業も増えつつあるからです。
そこで本記事では、就活中に病気で入院となった時にやるべきことを5つ紹介します。
記事を読んだあとは、”治療と就活の両立のコツ”がわかりますので、是非参考にしてみてください。
就活中に入院!病気で就活ができない時にやるべき5つのこと
就活中に病気で入院となった時にやるべきことは、大まかに以下の5点です。
- 医師に通院や入院スケジュールを確認する
- 選考中・内定先企業の人事に連絡する
- 入院中でも受けられる企業を探す
- 学校に相談する
- 入院が長引きそうな場合、既卒や留年も視野に入れる
順番に解説していきます。
就活中に病気で入院となった時にやるべきこと①:医師に今後の通院スケジュールや入院スケジュールを確認する。
就活中に病気やケガで入院することになったら、まずは医師に「今後の通院・入院のスケジュール」を確認しましょう。
通院・入院のスケジュールをある程度把握できたら、今後の就活の見通しが立てられます。
たとえば、「短期入院、かつ月1回程度の通院」とわかった場合、就活に少し遅れを取るものの、秋採用や冬採用で十分に挽回できます。そんなに悲観することではないんですね…!
急な病気や大事なタイミングで入院が決まると、ついつい焦ってしまいます。でも、
”退院日の目途” が立つと、より具体的な対策を検討できたり、選考に向けてしっかりした準備ができます!
まずは、大まかな通院・入院スケジュールを確認し、
- 今年度に就活するか
- 1年浪人・留年して就活するか
などの見通しを立てられるよう、必ず確認しておきましょう。仮に1年浪人・留年しなくては…という状況になっても、悲観することはありません。「みんなよりも、準備する期間が増えた!」とプラスに考えていきましょう!
就活中に病気で入院となった時にやるべきこと②: 選考中・内定先の人事担当者へ連絡する
就活中に病気やケガでの入院が決まった時、もし”選考途中”や”内定が出ている企業”があれば、人事担当者に状況を説明しましょう。
「入院のことを話したら、合格しづらくなるかな…」
「病気のことを話したら、内定取り消しになるかも…」と不安に思うかもしれませんが、病気で入院することを秘密にしておくのは、印象が良くありません。
病気や入院を秘密にすると、① 入社直前にトラブルになったり、② 事情を説明せず面接等をキャンセルしたことで、入社意欲が低い学生と思われてしまったり、就職に不利にはたらく可能性があります。
選考中であれば入院しながらでも就活ができるよう、面接日の調整をお願いしてみましょう。
内定後に病気になると内定取り消しになるのか?
「内定が決まったあとに病気になったり、入院したりすると、内定取り消しになるのでは?」と不安になる人も多いと思います。
結論「企業が働けない状態」と見なした場合は、取り消しになる場合もあります。
例えば「長期間の入院で、新年度からの入社が不可能な場合」などです。
しかし、仕事に影響が出ないにもかかわらず、不当に内定が取り消されるのは違法となるケースもあります。
実際、HIVに感染した原告が、業務に支障がないにもかかわらず不当に内定を取り消され、裁判を起こした事例もあります。
参考:裁判所公式サイトより
もし医師が勤務に影響がないと判断した場合は、意見書を貰い、企業と相談してみましょう。人事担当者や企業で働く人たちの中にも、病気・入院の経験がある人や、持病を抱えながら働いている人はたくさんいます。
まずは、一人で抱え込まず、相談してみましょう。
就活中に病気で入院となった時にやるべきこと③:入院中でも選考してもらえる企業を探す
(出典:アンブレ公式サイト)
退院の目途がある程度わかった場合、入院中でも選考できる企業を探してみましょう。
「マイナビ」や「リクナビ」などの大手求人サイトから探す方法もありますし、「アンブレ」などの病気や障害のある人向けのサイトから探してみるのも良いでしょう。
近年は国が「一億総活躍社会」を掲げており、病気がある人でも安心して働けるような体制が整ってきています。
それに伴い病気に理解を示してくれる企業も増えてきていますので、あなたに合う企業もきっと見つかるでしょう。
就活中に病気で入院となった時にやるべきこと④:大学(専門学校)のキャリアアドバイザー、就職相談室に相談する
就活中に病気で入院となった時、学校のキャリアアドバイザーや就職相談室を利用するのもおすすめです。
学校のキャリアアドバイザーや、就職相談室には、日々いろんな相談が寄せられます。
「就活中に入院するなんてそうそうない…」「不運だ…」などと思うかもしれないですが、じつはそう珍しいケースではありません。
キャリアアドバイザーや、就職相談室に相談すると、過去に病気で入院した学生・先輩の就活事例や、アドバイスが聞ける可能性があります。
特にOB・OGをたくさん輩出している学校ほど、病気や就職浪人などの様々な就活事例があるので、ぜひ活用してみましょう。
また就活事例が少なかったとしても、学校には「キャリアカウンセラー」などの有資格者が在籍しているケースも多いため、良いアドバイスを貰えるかもしれません。
過去の事例を知ったり、アドバイスを貰ったりすると安心できるため、学校を頼ってみるのも有効的ですよ。
就活中に病気で入院となった時にやるべきこと⑤:留年や既卒での就活も視野に入れて戦略を練る
もし年度中の就活が厳しそうな場合は、留年や既卒での就活も視野に入れましょう。
意外と知らない人も多いですが、国が定めた「青少年雇用機会確保指針」により、”卒業から3年以内”であれば『新卒枠』で応募することができます。
新卒でしか入社できない企業を志望していたとしても、チャンスが残っているんですね!
入院中にしっかり就活の準備をして、しっかり身体を直してから就活に挑むという選択は、入社後のキャリアプランを考える上でも、悪くない選択です。
ぜひ悲観しすぎず、状況を前向きに捉えていきましょう。
既卒になると就職できないのか?
「既卒になると、就職できないの?」と心配になる人もいるかもしれません。
結論、既卒になっても就職は可能です。
確かに「マイナビ 2020年度既卒者の就職活動に関する調査」では、既卒者の内定率が34.4%と発表されており、スムーズに就活が進むとは言い難いです。
なぜなら企業の人事は既卒者に対して、以下のような印象を持ってしまうためです。
- 危機感が全くない人なのでは?
- 就活をさぼって遊んでいただけでは?
- コミュニケーションに難がありすぎるのでは? など。
しかし「病気」は危機感やサボり云々ではなく、仕方ないものです。
よって、回復してしっかり働ける状態であることをアピールしたら、問題ありません。
実際にSNS上でも病気を回復させて、既卒就職を順調に進めた人はたくさんいます。
ありがとうございます🌸 病気持ち・職歴無し・既卒という就職難しい要素しかない人間でも内定いただけました😊
— さーちゃんはSLE3年生 (@saa_SLE) January 25, 2021
まだ国家で働くかどうかは決めてないけども、自分と同じような難病を抱える人を助ける仕事もしたかったから、前向きに検討しよう。にしても職歴なし既卒によく内定出してくれた。良い省庁だわ。
— はむはむ🐹 (@hamu_hamu0906) August 20, 2014
もし入院や治療が長引きそうな場合は、回復に専念し、長期的に就活を進める方向で行きましょう!
「就活中に病気で入院=もう就職できない」ではない!
本記事では、就活中に病気で入院となった時にやるべきことを5つ紹介しました。
就活シーズンに入院すると、遅れを取った気分になり、不安になるでしょう。
しかし入院や病気を乗り越えて、社会で活躍している人はたくさんいますので、悲観することはありません。
また希望の大手企業に入社できなかったとしても、既卒からベンチャーに就職し、大手に転職して活躍する道もあります!
まずは体調を優先しつつ、できることから徐々に始めて行きましょう。