スターバックスでのバイト歴が就活に有利ってホント?
スタバは他のバイトと何が違う?
就活生の力量や性格、就業後のイメージを図るために、面接で ”アルバイト経験の有無”を聞くようにしている面接官は多いです。
社会人として働く前に、アルバイトとして社会で働いた経験があるのとないのとでは、採用合否を判断する上で、面接官に与える印象が変わってきます。
この記事では、就活面接を無双できるという噂もある、“スターバックスでのバイト歴” について、なぜ就活に有利だと言われているのかをお伝えします。
スタバでのバイト歴が就活に有利と言われる3つの理由
就活に有利と言われている、スターバックスでのアルバイト経験。
実際に「スタバでのバイト経験がある」と伝えると、就活の採用担当者は、その就活生に対して好印象を持つことが多いです。
就活に有利と言われるバイトの特徴として、”最低限のマナー”や、”お客様とのコミュニケーション”、”周囲との協調性”、”臨機応変な対応” などが身につくことがあげられます。
最近では、マクドナルドやユニクロも就活で好印象を与えられるアルバイトの1つですが、“スタバ” のブランドイメージに対する印象の良さは、ほかの企業でのアルバイトを凌駕すると言っても過言ではありません。
接客を重視するスターバックスでは、社会人として求められる基本素養に加え、気配りや笑顔など、“他人と働く上で重要なホスピタリティが身についていないと働けない場所” として認識されているので、
スタバで働いたことがある = 将来の活躍が期待できる就活生
という好印象を与えることができるんですね。
スターバックスでのアルバイト経験については、細かく語らなくても好印象を与えることができるケースが多いです。
ただ、スタバでのバイト歴があると言っても、人によっては、最初からホスピタリティのある人もいれば、スタバで働く上で、自然と人に好印象を与えるような接客・コミュニケーション能力を身につけられるようになった人もいます。
なぜ、スターバックスで働くことで、就活を有利に進められるだけの立ち振る舞いを身につけることができるのか…疑問に思う人もいるでしょう。
スタバでのバイト経験が、就活に有利になる具体的な理由としては、下記の3つがあげられます。
理由1. 接客の業務マニュアルがない
スタバが就活に有利と言われている理由の1つ目は、接客の業務マニュアルがないという点です。
一般的な飲食店とスターバックスとの大きな違いとして、”接客の業務マニュアルの有無” が挙げられます。
全国展開している飲食店は特に、どの店舗に行っても対応ができるようにと、必ずマニュアルが用意されています。
実際、同じコーヒーチェーンでも、ドトールやサンマルクカフェには、マニュアル本があります。
しかし、スターバックスには、接客の業務マニュアルが用意されていません。
つまり、「ニコニコな笑顔で来店を迎えてくれる」、「カップに可愛いイラストやメッセージを書いてくれる」サービスは、従業員が自発的に行っているのです。
マニュアルという制限で従業員を縛るのではなく、従業員が自ら動いてお客様に接客することで、ホスピタリティが身につくのではという考えなんですね。
“マニュアルがなくても、自分で考えて目の前のお客様を喜ばせようとする習慣” が身につくことは、人相手の仕事をする上で、一生使える武器になります。
スターバークスでのアルバイト経験をもとに、自ら考えて行動できる先輩・OBたちが企業で活躍していった結果、スターバックスでのアルバイト歴のある就活生が優遇されるという好循環をもたらしているのです。
理由2. 研修期間が長い
スタバが就活に有利と言われている理由の2つ目は、研修期間が長いという点です。
一般的なアルバイトの場合、研修期間は1日〜長くても2週間程度で終わることが大半ですが、スターバックスの場合、アルバイトに対しての研修時間は “80時間(およそ2ヶ月間)” も用意されています。
研修内容は仕込みやレジ接客などを学ぶ “実技” と、ドリンクの作成方法などを学ぶ “座学” の2種類で、指導者は “バリスタトレーナー” と呼ばれるスタバの高い能力を持った従業員。
1人1人にテキストが配布され、みっちり指導されます。
アルバイトながら、社員並みの研修を受けさせてもらえるのは、社会に出た時の予行演習にもなり、就活生にとってプラスになります。
また、他のアルバイト先よりも長い研修期間と、覚えなくてはならない膨大な量の知識に「スタババイトつらい」「思った以上に大変」と根を上げる人もいて、 “根性や学習意欲がある人” だけが残れる仕組みになっていることもスタババイト経験者全体のスペックの底上げにつながり、人事担当者からの信頼アップにつながっている要因だと言えるでしょう。
なお、上記のように書くと「スタバの研修は厳しそう」という印象を持つ人もいるかもしれません。
ただ、実際の研修では、20種類近くものあるコーヒー豆を試飲することができる “コーヒーテイスティング” や、食事との組み合わせを知ることができる “フードペアリング” など楽しい研修もあり、やる気がある人がどんどん学べる環境が整っている点は、スターバックスの魅力の1つです。
理由3. 様々な業務に携わる
スタバが就活に有利と言われている理由、さいごの3つ目は、様々な業務に携われるという点です。
一般的な飲食店のアルバイトでは、ホール担当・キッチン担当・清掃担当など、細かく業務が区切られているケースが多いですが、スターバックスでは、”レジ”、”ドリンク作成”、”カスタマーサポート”、”清掃”、”商品説明”、”販売”など、1人に多種多様な業務を任せられます。
1つのバイト先で、多くの業務に携われることは、スキルと経験値のアップにつながり、社会に出た時に役立ちます。
「周囲の状況を見ながら忙しそうな人のサポートに入る」など、”臨機応変な対応” ができるようになったり、「違う部署のヘルプ」に行って柔軟に行動できるようになったりすれば、職場での評価は上がりやすいですよね。
学生にとってのアルバイト経験は、社会に出るまでの貴重な演習の場であり、自分の適性を判断するチャンスでもあります。
スターバックス以外のアルバイトをする場合でも、できるだけさまざまな業務に携わって経験とスキルを磨いたり、得意なこと・苦手なことなど、自分の特性を見極める指標にすると良いでしょう。
ただ、就活で大事なのはやはり「面接」!
このように、スターバックスでのアルバイト経験が就活に有利と言われるのには、有利だと言われるだけの理由があります。
ただ、スターバックスでのバイトをすれば、どんな人でも就活無双できるかというと、そうではないのも事実です。
エントリーシートに「スターバックスでの勤務経験」が書かれていたとしても、どこか暗い雰囲気で、笑顔もなく、受け答えがスムーズにできなかったら、当然、面接官としては「大丈夫かな…」と心配になりますよね。
スターバックスでのアルバイト経験は、就活を有利に進める強い武器の1つになりますが、採用合否を決定づけるものではありません。
就活で採用を勝ち取るためには、”面接” での好印象は必須。
面接対策もしっかりして、就職活動を乗り切るようにしましょう!