・管理栄養士になるためには、どのくらい勉強しなければならないのか
・管理栄養士になるためには、何から始めたら良いのか
このような疑問を抱えている人は、きっと多いでしょう。
そもそも”管理栄養士”というのは、国家試験に合格した人だけに与えられる”国家資格”。
つまり管理栄養士になるためには、「管理栄養士国家試験」に合格しなければなりません。
でも”国家試験”と聞くと、「難しそう」「自分も合格できるかな」っと不安になる人も多いのではないでしょうか?
そのような不安を抱えないためにも、事前にしっかりと対策を取っておくことが重要。
そこでこの記事では、管理栄養士の勉強時間はどのくらい必要なのか?また、どんな内容を、いつから勉強を始めたら良いのか?についてお伝えします。
管理栄養士になるための勉強時間について
管理栄養士を目指す人たちのなかで多く上がる疑問が、「いつから勉強すれば良いのか」ということ。
結論を申し上げると、「〇ヵ月前から勉強しましょう」っという目標を立てるのではなく、自分が”コツコツと勉強するタイプ”なのか、”短期間で勉強するタイプ”なのかによって、どのくらい勉強するのか異なってきます。
コツコツと勉強するタイプなら….
「管理栄養士国家試験」は、毎年3月上旬に行われます。
したがって”コツコツと勉強するタイプ”なら、「管理栄養士国家試験」の約1年前である4月から勉強を始めると良いでしょう。
ちなみに私は、管理栄養士養成学校(四年制大学)に通っていましたが、大体この時期から受験勉強を始めました。
約1年前から勉強すると、1日1~2時間だけでもトータル500時間も勉強することになるので、「管理栄養士国家試験」に合格する確率は比較的高くなるでしょう。
”勉強時間が多ければ多いほど良い”っという意味ではありませんが、余裕持って対策を取ることで、合格へ近づくことが出来ます。
短期間で勉強するタイプなら…
”短期間で勉強するタイプ”なら、「管理栄養士国家試験」の約3~4ヶ月前から勉強を始めると良いでしょう。
”受験日まで何日も余裕があるとダラけてしまう人”や、1日の勉強時間は5~6時間以上確保したい人にオススメ。
しかし「管理栄養士国家試験」は受験科目数が多く、勉強する範囲も比較的広いため、試験日の約3~4ヶ月前から勉強することは個人的にオススメしません。
また、「こんなにも勉強しているのになかなか点数が伸びない….どうして….」っと、精神的苦痛を浴びてしまうことも、頭に入れていた方が良いでしょう。
管理栄養士の勉強方法について
管理栄養士になる人にオススメする勉強方法は、こちら。
- 勉強順を決める
- 教科書ではなく参考書や過去問を使う
オススメの勉強方法1.勉強順を決める
先ほども説明した通り、「管理栄養士国家試験」の受験科目数は多いです。
- 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち:26問
- 食べ物と健康:26問
- 臨床栄養学:25問
- 給食管理概論:18問
- 社会・環境と健康:16問
- 応用栄養学:16問
- 公衆栄養学:16問
- 基礎栄養学:14問
- 栄養教育論:13問
したがって、勉強する順番を決めると良いでしょう。
当時の私が行っていた”順番の決め方”は、コチラ。
- 得意科目、配点が高い(問題数が多い)科目は後回し
- 苦手な科目、配点が低い(問題数が少ない)科目を優先する
私の得意科目は、配点が高い”臨床栄養学”でした。
臨床栄養学は、解剖生理学や基礎栄養学の知識を知った上で問われるものが多いため、暗記だけで合格することできません。
”その病気はどうなっているのか?”、”病気に対する的確な食事療法は?”について、奥深く理解しておく必要があります。
しかし幸いにも、私はこの科目が得意科目であったので、比較的遅い時期から勉強をスタートしました。
反対に、早い時期から勉強し始めていたのは、苦手な科目であった”栄養教育論”。
栄養教育論は、苦手な人と得意な人が綺麗に分かれる科目と言われていて、完全に私は前者のタイプでした。
ただし栄養教育論の問題数は、先ほどの臨床栄養学のほぼ半分。
したがって、「1日ずっと栄養教育論の勉強」というよりかは、「別科目の合間をぬって、栄養教育論の勉強」っという形をとっていました。
何から勉強すれば良いのか迷っているならば、まずは自分の得意科目と苦手科目を見つけることから始めると良いでしょう。
オススメの勉強方法2.教科書ではなく参考書や過去問を使う
では、具体的にどのように勉強すれば良いのかをお伝えします。
オススメの勉強方法は、”教科書ではなく参考書や過去問を使うこと”。
参考書や過去問には、「管理栄養士国家試験」の受験対策が徹底されているため、”特に試験に出やすいポイント”や、”引っかかりやすいポイント”などが分かりやすくまとまっています。
私がよく使っていた参考書および過去問は、「QB(クエスション・バンク)」「TOKU-ICHI」
(出典:Amazon)
「QB(クエスション・バンク)」は、イラストや図などを沢山取り入れてあるため、頭の中ではイメージしにくい『脂質代謝』や『糖質代謝』などが、目で見ても理解しやすい所が特徴。
「管理栄養士国家試験」を受験される人なら必ず購入すべき参考書と言えるでしょう。
ただし「QB(クエスション・バンク)」は、かなり分厚い参考書であり、持ち運びにはちょっと不便であるため、基本的には自宅保管していました。
(出典:Amazon)
続いて「TOKU-ICHI」。
こちらは当時の大学の先生からオススメされた参考書で、科目ごとに1冊1冊に分けられて販売されているので、1つの科目に集中して勉強ができます。
また通学バッグに入れても邪魔にならない大きさであったため、通学中のバス内やちょっとしスキマ時間にピッタリの参考書です。
机にゆっくり向かえないときでも、どこかでスキマ時間を見つけて勉強。合間をぬって勉強。
そうすることで、「管理栄養士国家試験」の合格に近づくことができるでしょう。
管理栄養士になるためには、しっかりと対策をとりましょう。
管理栄養士になるためには、「管理栄養士国家試験」に合格しなければなりません。
しかし、”○時間は勉強しなければならない”っという決まりもありません。
大切なことは、”自分に合った勉強方法を見つけること”です。
ぜひ、この記事で紹介した「オススメの勉強方法」を参考にしてみてください。
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