やばい上司の特徴は?対処法はあるの?
そんな疑問はありませんか?
日本では、いまだに年功序列や社歴が長い人が優遇される傾向が残っていて、必ずしも管理職に向いている人が役職についているわけではありません。
厄介な面倒な上司の下で毎日頭を抱えていたり、自分の上司が「上司の器ではないのではないか」と感じながら毎日を過ごしている人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、やばい上司の9つの特徴と、効果的な3つの対処法をお伝えします。
やばい上司の9つの特徴
『やばい上司』にはいくつかのタイプがあります。もし、自分の上司が特徴に当てはまっていたり、自分自身が特徴に当てはまる上司だった場合は、組織崩壊や業績悪化の事態を招く可能性があるので、注意必要です。
特徴1. 自分が正義だと思っている
やばい上司の特徴の中で、いちばん厄介なのは「自分が正義」だと思っているタイプの上司です。
「自分が正しい」「自分はできたから、できるはず」「自分ならこうする」と、つねに『自分』基準で考え、相手に押し付けるので、部下や周囲の人を疲弊させてしまいます。
プレイヤーとして優秀な人に多い傾向でもあり、過去の自分の成功体験から、悪気なく部下にも高いハードルを要求する人もいて、このタイプの上司に当たると、ついていけない部下の離職が多くなったり、追い込まれて休職やうつ病に悩む部下が増える傾向があります。
『部下を潰す上司(クラッシャー上司)』の特徴でもあるので、注意しましょう。
特徴2. 横柄・威圧的な態度を取る
部下に対して “横柄な態度を取る” 、”威圧的な言葉や態度で追い詰める” 上司もやばい上司の典型です。
いわゆる『パワハラ』のいちばんわかりやすい例なので、最近は減少傾向にあるタイプですが、体育会系の会社や精神論で仕事をする人が多い会社だと、根強く残っているやばい上司のタイプの1つです。
本人は、「これくらい当然」「自分も上司から同じような扱いを受けてきたし…」と無自覚なことが多いので、エスカレートしやすく、警戒が必要です。
特徴3. 感情的・メンヘラ体質・機嫌がコロコロ変わる
感情に左右されやすい上司・メンヘラ体質な上司・機嫌がコロコロ変わる上司も、部下のモチベーションを低下させる、やばい上司です。
部下にとって、上司の機嫌を気にしながら仕事をするのは、余計な労力を使うことにつながり、生産性の低下に繋がります。
また、上司の感情次第で決定事項か覆されるなど、一貫性のない判断に従わないといけないので、部下のモチベーションが削がれやすく、やる気のある部下ほど、悪い影響を受けやすいです。
一見、『喧嘩』『言い争い』など、ピリピリした空気がなくても、“なぜかパフォーマンスが悪い部署”、”離職率が高い職場” に多いタイプの上司でもあります。
特徴4. 人の成功を喜べない・器が小さい
自分以外の人、とくに同期・部下・後輩など、自分と同じ立場や目下の人に対する嫉妬が多い上司、つねに自分の手柄にしたがる上司は、人望を得られず、組織崩壊する可能性が高い上司なので、注意が必要です。
器の小さい上司の下につくと、視野が広い部下・優秀な部下ほど疲弊してしまうので、「部下を潰す上司」の典型例でもあります。
特徴5. コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手で、言葉で伝えるのが苦手だったり、指示がうまくできなかったりする上司もやばい上司です。
ただ、上司本人が「コミュニケーションが苦手」と自覚している場合は、周りがフォローできるので、この9つの特徴の中では、いちばん対策できる可能性が高いタイプでもあります。
特徴6. 優柔不断・気が弱い
優柔不断で物事を決められない上司は、部下を迷わせ、困惑させるやばい上司です。
また、気が弱く、部下や取引先にはっきりと発言できない人が上司になると、気の強い部下が仕切ろうとして組織が崩壊したり、取引先から無理難題を言われて、みんなが疲弊したりと、業績悪化や人間関係に悩まされやすくなります。
特徴7. 否定から入る・悲観的・愚痴が多い
「でも…」「無理…」「えー」「いや、どうかな」など、何事も否定から入ったり、すぐ悲観的になって不安がる上司も、部下のやる気・モチベーションを大きく低下させていくやばい上司の典型です。
また、愚痴っぽい上司は、職場の雰囲気が重くなり、投げやりな雰囲気になるので、離職率の増加や生産性の低下を引き起こすので、注意が必要です。
特徴8. 丸投げ・自分が動かない・仕事をしない
仕事を部下に丸投げして自分は動かない上司や、仕事をしない上司は、部下に大きなストレスを与えるやばい上司です。
「上司にイライラして、仕事が手に付かない」「上司が自分より良い給料をもらっているのは、納得がいかない」などと、部下の不満を増幅させます。
丸投げにすることを「部下を信頼しているからだ」という言い分で正当化する人もいますが、良い上司は、部下にまるっとお任せしつつ、困ったことがないか注意を払っているものです。
丸投げ・自分が動かないタイプの上司は、「検討お願いします」「(上司も)やってください」などと依頼してもスルーするケースも多いので、部下のストレス対策が必要です。
特徴9. 責任を取らない
やばい上司の特徴、さいごの9つ目は “責任をとらない” 上司です。
上司のいちばん大事な仕事は、何かあった時に「責任をとること」と言っても過言ではありません。
でも、やばい上司は、むしろ部下に責任をなすりつけたり、困ったことがあると素知らぬふりをしたりするので、注意が必要です。上司になってはいけないタイプと言えるでしょう。
やばい上司への効果的な3つの対処法
これまで見てきた、やばい上司の特徴に当てはまる上司に、部下として付くことになった場合、どのように対処したら良いか不安な人は多いでしょう。
やばい上司には、下記の3つの対処法が有効です。
対処法1. できるだけ関わらない・距離を置く
やばい上司の対処法で、最も効果的なのは “関わらないこと” です。
「積極的に話をして仲良くなる」という対処法を推奨する人もいますが、やばい上司は、扱いにむずかしいケースも多く、なかなか一筋縄ではいきません。
やばい上司との関係を良好にするために、時間や労力を大きく費やすことになる可能性も高く、いつの間にか「なんのために働いているのだろう…」と仕事自体が嫌になってしまうケースも少なくないので、注意が必要です。
また、人は一緒にいる人の影響を大きく受けやすいので、気づいたら自分もやばい上司に似てきて、つねに感情的にイライラするようになったり、ネガティブな言葉が多くなったり、横柄な言葉遣いをしてしまったりと、悪影響を受ける可能性があります。
やばい上司には、とにかく「関わらない」のがいちばん。
この対処法に尽きます。
やばい上司に当たったら、転職や異動も視野に入れて、追い詰められないようにしていきましょう。
対処法2. 第三者に相談する
やばい上司の対処法の2つ目は、”第三者に相談する” です。
やばい上司に1人で対峙すると、メンタルも体力もやる気も大きく削がれてしまいます。
周囲に理解者を作り、ストレスを1人で抱え込まないようにしましょう。
また、部下の立場から上司を変えることは難しいですが、上司の上司や人事担当者に相談することで、配置換えをしてもらえたり、対応を改めるよう上司に言ってもらえたりするので、解決につながる可能性もあります。
面倒な上司のために、1人で苦しむ必要はありません。
理解者を増やして、自分が苦しくない環境にしていきましょう。
対処法3. 上司を追い抜く
やばい上司の対処法の3つ目は、”上司を追い抜いて出世する” です。
やばい上司の下で働くことは、不運とも言えますが、上司を反面教師にして成長し、出世するチャンスでもあります。
“仕事をしない上司” の下であれば、代わりに仕事をバリバリこなして、”上司の上司にアピールし、引き立ててもらう” のも1つの手です。
“自分が正義だと思って、部下をどんどん潰していく上司” に当たったら、上司の代わりに後輩や周囲の人をフォローして、”人望を集め、リーダーとして活躍する” のも1つの手です。
ただ、成果を出したからと言って、必ず出世できるわけではないので、もし「この会社にいても先がないだろう…」と思ったら、転職などキャリアチェンジも含めて検討する選択肢も持っておきましょう。
自分を追い込みすぎないことが大切です。
やばい上司とはできるだけ関わらず、悪影響は最低限に
今回は、やばい上司の特徴と対処法を見てきました。
やばい上司と一緒に過ごす時間が増えるほど、精神的にも体力的にも、負荷がかかりやすくなります。
仕事へのやる気やモチベーションを削がれてしまうことも多いので、やばい上司とは「できるだけ関わらないようにする」のがベストな解決策です。
上司の配置換えがむずかしそうであれば、転職や部署移動を視野に入れて、検討してみるのも良いでしょう。
ぜひ、上司に振り回されて疲弊することがないよう、自分を第一に考えてみてください。