「食」に携わる資格として、”食育アドバイザー”や”食生活アドバイザー”があります。
しかし、どちらも似たような名前の資格であることから、”この2つの資格の違いは何か?”と、疑問を抱える人は多いでしょう。
実は、この2つの資格の違いは、大きく分けて4つあるんですね。
そこで今回は、食育アドバイザーと食生活アドバイザーの違い、そして、どんな場面で役立つ資格なのか?についてお伝えします。
食育アドバイザーと食生活アドバイザーの違いは4つ
”食育アドバイザー”、”食生活アドバイザー”の違いは以下の4つです。
- 認定機関
- 活かせる仕事場
- 学習内容
- 受験方法
食育アドバイザーと食生活アドバイザーの違い1.認定機関
まずは、”認定機関”の違いです。
- 食育アドバイザー:一般財団法人日本能力開発推進協会
- 食生活アドバイザー:一般社団法人 FLAネットワーク協会
認定機関の違いによって、資格取得後に何か問題が発生するわけではありませんが、資格を取得するに当たって、最低限の知識としておさえておいた方が良いでしょう。
食育アドバイザーと食生活アドバイザーの違い2.活かせる仕事場
せっかく資格を取得したのであれば、その知識を活かせる職場に就職したいですよね。
実は、”活かせる仕事場”にも、食育アドバイザーと食生活アドバイザーとで違いがあります。
<食育アドバイザー>
栄養学の正しい知識を身に付け、家族や周りの人たちの健康管理をする立場
◇活かせる仕事場◇
▶料理教室の先生
▶セミナー講師
▶飲食業界においての新メニュー開発
▶教育現場や医療現場においての食事指導
<食生活アドバイザー>
栄養学の知識だけでなく、食生活に関する知識も身に付け、家族や周りの人たちが豊かなで健康的な生活が送れるよう、提案やアドバイスを行う立場
◇活かせる仕事場◇
▶医療や介護の場においての、食事管理・提案・食生活の質疑応答
▶スーパーや百貨店の食品コーナーにおいての、食材仕入れ・食品表示・調理法の提案
▶飲食店においての健康面を意識したメニュー考案・店舗の衛生管理
▶学校や保育園などの教育現場においての、健康管理・衛生管理・食文化やテーブルマナーの指導
”食育アドバイザー”は、主に「食に関する指導」を行います。
対して”食生活アドバイザー”は、「食に関する指導」に限らず「食生活のサポート」も行うので、食育アドバイザーよりも食生活アドバイザーの方が”資格を活かせられる仕事場の幅が広い”と言えるでしょう。
食育アドバイザーと食生活アドバイザーの違い3.学習内容
また、”学習内容”にも違いがあります。
食育アドバイザーの学習方法とは?
まず先ほども説明したように、”食育アドバイザー”は、「食」を通じて家族や周りの人たちの健康管理をする立場。
したがって、食に関する知識を幅広く習得しなければなりません。
そのため、”食育アドバイザー”を取得するためには、「食育アドバイザー認定講座」を受講する必要があります。
「食育アドバイザー認定講座」
- 講座費用:38,600円(税込)
- 受講期間(目安):3ヶ月
▶1カ月目:食育指導の基礎知識を学習
▶2カ月目:安全な食品の選び方を学習
▶3カ月目:食育活動方法を学習
幼児期から高齢期と、各ライフステージごとに合った食育のアドバイスをする立場が、”食育アドバイザー”です。
食生活アドバイザーの学習方法とは?
対して”食生活アドバイザー”は、独学でも受験することが出来るため、必ずしも認定講座を受講する必要はありません。
独学で学習する人は、書店に行き、「食生活アドバイザーの公式テキスト(参考書)」や「問題集」などを購入しましょう。
公式テキスト(参考書)の種類は豊富ですので、自分に合ったテキストを探すことをオススメします。
ただし独学は、”計画性がある人や、自己管理能力が高い人、または学習時間に余裕がある人”にオススメの学習方法ですので、無難なのは、やはり「通信講座」を受講することでしょう。
「通信講座」での学習方法は、「独学」よりも費用は掛かってしまうものの、”食生活アドバイザー”合格までのサポート体制が十分整っていることが特徴。
数ある「通信講座」のなかでも、公認講座である『ユーキャン』は、”イラストを豊富の見やすいテキスト”を使用します。
これは、”食生活アドバイザー”公式テキストに準拠した教材なので、効率的に学習が出来るでしょう。
また『ユーキャン』は、試験当日までの学習スケジュールが細かく設定されていることも、特徴の1つ。
自分で学習計画が立てられない人や、分からないことがあったらすぐに聞きたい人は、『ユーキャン』がオススメです。
『ユーキャン(食生活アドバイザー)』
- 講座費用:36,000円(税込)
- 受講期間:4ヵ月
食育アドバイザーと食生活アドバイザーの違い4.受験方法
最後は、”受験方法”の違いについて説明します。
食育アドバイザーの受験方法とは?
まず”食育アドバイザー”の試験を受験できる人は、「食育アドバイザー認定講座」のカリキュラムを修了した人のみです。
講座を受講しなければならない手間はあるものの、食育アドバイザーは在宅受験が可能な資格であるため、小さなお子様が居て、なかなか家を空けることが厳しいと思うママさんでも安心して受験ができるでしょう。
また、食育アドバイザーはテキストを参考にしながら受験が可能です。
かと言って全く勉強せずに試験に挑むのは危険ですので、受験日までしっかりと勉強し、”あくまでテキストは参考程度に”とおさえておいた方が良いでしょう。
食生活アドバイザーの受験方法とは?
食生活アドバイザーは、食育アドバイザーのような受験資格はありません。
しかし、在宅受験が可能な食育アドバイザーに対して食生活アドバイザーは、指定の受験会場まで足を運ばなければなりません。
つまり、食生活アドバイザーの試験には”試験日”が設けられているので、受験票に記載されている内容をしっかりと確認しておきましょう。
ちなみに受験票は、試験日10日前までに届くようになっています。
無くさずに、管理しておきましょう。
どちらも民間資格だが、おすすめは食生活アドバイザー
”食育アドバイザー”、”食生活アドバイザー”、それぞれの違いについてお伝えしました。
どちらも民間資格ではありますが、「幅広く資格を活かせられる」「食に限らず食生活に関する知識も身に付けられる」っという点から、食生活アドバイザーの取得がオススメです。
ただし、在宅受験が可能な観点を見ると、食育アドバイザーの方が自分に合っていると思う人もいるでしょう。
自分のライフスタイルから、”どちらの資格を取得するのが望ましいか”、じっくり考えてみてくださいね。