「大学院生の就活はいつから?」
「大学院への進学前に、M1の大まかな就活スケジュールが知りたい」
「大学院の勉強と就活の両立はできるの?」
そんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
はじめに結論を言ってしまうと、大学院生の就活は “修士1年目(M1)の序盤で就活を始めるのが理想” です。
なぜなら修士2年目からは研究で忙しくなり、ゆっくり就活をする余裕がなくなるからです。
そこで本記事では、理系院卒の従兄弟を持つ私が以下の内容を紹介します。
- 大学院生(M1から)の就活スケジュール
- 学業と就活を両立させる方法
記事を読んだあとは、大学院生として就活を有利に進められるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
大学院生(M1)の就活はいつから?就活スケジュールを解説
ここからは具体的に、「大学院生(M1)の就活はいつから?」という就活スケジュールの疑問を解説していきます。
ズバリ、大学院生は「入学と同時」に就活の準備を始めましょう。
大学院は後半になってくるにつれ、学会や研究に追われ、就活に割ける時間も限られてきます。
本格的に就活の情報が解禁され、エントリーが始まるのは「M1の3月」からですが、当然、この時期までには
- 行きたい業界の絞り込み
- 企業・自己分析
- ES(エントリーシート)作成
- インターン
などを、ある程度終わらせておかなければなりません。
また、学業面でM1の3月は「研究成果の経過報告書」「次年度計画書」の作成などもあり、忙しくなります。
つまり就活のスタートが遅くなるほど、「研究・学会準備」と「就活」の両立が難しくなり、どちらかが疎かになる可能性があるのです。
よって就活は比較的時間に余裕のある、『M1入学直後』にがっつり進める必要があります。
M1からの就活スケジュールは下記の通りです。
大学院生の就活は、大まかに以下3つのスケジュールに分けられますので、順番に見ていきましょう。
- 修士1年(M1)入学~夏季インターンまで
- インターン終了から修士1年(M1)3月まで
- 修士1年(M1)3月から
大学院生の就活スケジュール①:修士1年(M1)入学~夏季インターンまで
M1の6~7月からは『夏インターン』の応募が始まります。
インターンは、職種や企業・業界の理解が深まったり、選考が有利になったりする場合もあるため、参加しておきたいです。
少しでも自分に合いそうなインターン先を見つけるためにも、6月までには、「自己分析」「企業・業界研究」をある程度進めておきましょう。
もちろん、M1の序盤で完璧に終わらせる必要はありません。
あくまでも土台だけ作っておくのが大切で、インターンが終わってからもブラッシュアップしましょう。
自己分析
『自己分析』は、「自分の強み」「大切にしている価値観」など、”自分の人間性を洗い出す作業”です。
自己分析を行うと、企業・仕事選びの基準が明確になりますし、面接や書類で「自分がどのような人間か」を説明するのにも役立ちます。
自己分析を行うには、以下のような方法がありますので、ぜひ試してみてください。
企業・業界分析
興味あるインターン先を決めるためにも、『企業・業界分析』もやっておきましょう。
なぜなら様々な業界や企業を知ることで、就活の視野が広がるからです。
企業・業界研究には、「就職四季報」などの書籍を読んだり、研究室のOB・OGに話を聞いたりする方法があります。
ぜひ、M1の序盤で積極的に『企業・業界分析』にも取り組んでみましょう。
大学院生の就活スケジュール②:インターン終了から修士1年(M1)3月まで
M1の7月以降の時期について、自己分析や企業・業界研究は、引き続きブラッシュアップが大切ですが、他には『秋冬インターン』や『OB・OG訪問』もやっておきましょう。
秋冬のインターン
『秋冬インターン』は、10~2月に行われます。
企業が選考を意識するようになり、内定に直結するケースも多いです。
もちろん秋冬は講義や研究で忙しくなる場合も考えられますが、”短期インターン” なども利用しつつ、就活を有利に進められる準備をしておきましょう。
OBOG訪問
本選考が始まるM2の6月までに『OBOG訪問』もしておきましょう。
OBOG訪問は以下のようなメリットがあります。
- コネができる
- ES(エントリーシート)などの添削をしてもらえる
- 業界や企業のリアルな話を聞ける
OBOGは以下のような方法で探せます。
- 研究室のOB・OGに直接連絡する
- 「ビズリーチキャンパス」などのOBOG訪問専用のマッチングアプリを使う
OBOG訪問のピークは、本選考前の3~5月です。
しかしこの時期は多くの学生が訪問をするため、OBOGが捕まえにくくなります。
よって、『M1の12~3月』くらいの早い時期にやっておくのがおすすめです。
大学院生の就活スケジュール③:修士1年(M1)3月から
M1の3月からは就活の情報が解禁され、エントリーや説明会が始まります。
解禁されたらスケジュール管理に気を配りつつ、”説明会参加” や “エントリー” を順次行っていきましょう。
M2の6月には本選考が始まり、内々定が出されます。
面接対策はどうするか
面接が不安な人は、何度か練習するのがおすすめです。
大学院によっては『キャリアサポート』をしている学校もあるため、利用するのもいいでしょう。
もしサポートがないのであれば『キャリぷら』などの “無料で使えるキャリアセンター” へ行き、面接練習を行うのも効果的です。
また時間に余裕があれば、志望度の低い企業の面接に行き、実戦練習を行うのもおすすめですよ。
大学院生が研究と就活を両立させるコツ
「大学院生の大まかな就活スケジュールはわかったけど、研究と両立できるのだろうか」と悩む人も多いのではないでしょうか。
実際に「株式会社POL」の調査によると、学業と就活の両立に不安を抱える院生(主に理系)は多いです。
引用:「約7割が推薦制度の利用検討 コロナで就活早期化も 22卒の理系院生1104名にアンケート」より
結論、学部生よりハードになるのは間違いないですが、両立は可能です。
大学院生は学部生のように講義だけではなく、研究や学会準備もやる必要が出てくるため、時間を作るのが難しくなるでしょう。
しかしM1の序盤のような、比較的余裕のある時期に就活を進めておくことで、M2に上がったときにアタフタせずに済むのです。
また理系学生の場合、”推薦制度” を利用して就活を優位に進める方法もあります。
まずは早めのスタートが大切なため、入学と同時に就活も始める勢いで生活しましょう。
大学院生の就活のポイントを押さえて行動しよう!
本記事では大学院の就活スケジュールや学業と両立する方法を解説しました。
学業と就活を両立させるのは簡単ではありませんが、「早めのスタート」が功を奏します。
ぜひ本記事を参考に、 納得いく就活をしてくださいね。