面接や発表、プレゼンの前など、極度の緊張を和らげる方法はないかな?
あがり症や緊張にきくツボはどこ?
そんなお悩みありませんか?
人前で話す時や苦手なことをするとき、胸がドキドキしたり、顔が赤くなったり、声や手が震えたり…と、極度の緊張に襲われることってありますよね。
そこで今回は、極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)と、リラックスに効果的なツボをお伝えします。
極度の緊張状態(過緊張)になる原因とは?
『緊張』はだれでも経験する、心と身体の状態ですが、緊張状態の強弱や継続する時間、場面は人によって異なります。
人前で発表するのが怖い、大事な場面で動悸や声の震え、手の震えが止まらなくなる、注目されると緊張で赤面し、汗を大量にかいてしまう、人混みに出るとドキドキしてしまう…など、“極度の緊張状態(過緊張)”と感じるほどの強い緊張に悩んでいる人は少なくありません。
緊張の原因は、“脳の反応が過敏” になって、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れてしまい、”不安” や “恐怖感” を和らげる役目を果たす『セロトニン量』が低下していることだと言われています。
人は不安や恐怖を感じると、神経伝達物質である『ノルアドレナリン』が血液中に多量に分泌されて、心拍数や血圧、体温などが急上昇。
交感神経が優位の状態を作って危険に備え、集中力や身体能力を高めるのですが、緊張しすぎる(あがりすぎ)の状態を抑えるために必要な、ノルアドレナリンの分泌を抑える『セロトニン』が不足すると、過緊張になりやすいんですね。
そのため、極度の緊張を抑えるためには、下記の3つの対策が有効です。
・そもそも緊張しすぎない状況を作ること
・セロトニンが増える/副交感神経の働きを強める工夫をすること
極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)
ではここからは具体的に、“極度の緊張” を和らげる方法(対処法)を5つ紹介します。
1.「事前準備」を多めにする
極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)の1つ目は、まず “事前準備を多めにする” というものです。
先述の通り、緊張は「危険だ」「心配だ」という指令を脳で発することに起因します。
“そもそも緊張しすぎない状況” を作るために、できるだけ安心できるよう “事前準備をしておく” と良いでしょう。
また、過去のトラウマや失敗したイメージが頭に浮かぶと、より緊張がひどくなる可能性があるので、「うまくいった場面のイメージトレーニング」をしておくのもおすすめです。
2.「ストレッチ」をする
極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)の2つ目は、”ストレッチをする” です。
緊張を和らげる対策として、副交感神経を刺激するために、“深く呼吸すること” が効果的なのですが、極度の緊張状態の時に「深呼吸をしよう」と思っても、なかなか上手くできないんですよね。
そんなときにおすすめなのが、『ストレッチ』です。
スクワットや、屈伸、アキレス腱伸ばしや、両手を伸ばす動作…など、身体を動かしながら深い呼吸をすることを意識してみると、肩に入った力が抜けていきリラックスできるので、おすすめです。
脳の酸素量が増えることで、セロトニン分泌も促進されます。
じっとしているより、軽く動いて、気を紛らわせましょう。
3. 落ち着く「アロマ・香り」を嗅ぐ
極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)の3つ目は、”落ち着くアロマ・香りを嗅ぐ” です。
“お気に入りの香り” や、”リラックス効果のある香り” を嗅ぐと、緊張が緩和されやすくなります。
緊張してきた時の対策グッズとして『アロマスプレー』を携帯し、マスクやハンカチなどに吹きかけても良いですし、リラックスできる香り・ハーブの『ハンドクリーム』や『リップバーム』を持参して、緊張緩和のおまもりにするのもおすすめです。
アロマには “即効性(すぐ効く対処法としての効果)” が期待できるので、緊張する場面の直前など、「ここぞ」というときに活用してみましょう。
参考に、緊張の緩和に効果的なアロマ(香り)をいくつか紹介しておきますね。
ただ、人によってリラックスできるアロマ・香りはちがうので、いろいろな種類を試して、自分に合ったものを選んでみてください。
<リラックス効果のあるアロマ・香りの代表例>
・ラベンダー:緊張やストレスの緩和、気持ちの安定、セロトニン分泌促進
・ベルガモット:リラックスとリフレッシュ効果、セロトニン分泌促進
・サンダルウッド:不安の緩和
・フランキンセンス:ストレス、抑うつ、不安を和らげる
・ヒノキ:心を落ち着かせる効果、精神の安定
・ユズ:不安や緊張をときほぐす効果 など。
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4. 好きな「音楽」を聴く
極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)の4つ目は、”好きな音楽を聴く” です。
フィギュアスケートの選手など、スポーツ選手が、自分の出番の前にヘッドホンで音楽を聴いて集中・緊張を緩めている場面を見たことはありませんか?
強いプレッシャーがかかる場面で緊張を和らげる方法として、”音楽を聴く” ことも効果的です。
リラックス効果がある曲でも良いですし、テンションの上がる曲でもOKです。
自分の緊張緩和にあった音楽を探してみてください。
5. リラックスに効果的な「ツボ」を押す
極度の緊張を和らげる5つの方法(対処法)、さいごの5つ目は、”リラックスに効果的なツボを押す” です。
『ツボ押し』も、先に紹介した ストレッチ や アロマ(香り)といった対処法と同様、“即効性(すぐ効く)” が期待できるので、面接や発表の直前など、いちばん緊張が高まってきた時にも使えておすすめです。
具体的なツボの位置を、つぎの項目で紹介しますね。
極度の緊張を和らげる3つのツボ
これまで見てきた通り、極度の緊張を和らげる方法にはいろいろありますが、”緊張を和らげるツボを押す” のも、効果的な対処法の1つです。
気軽に押せて、緊張を和らげたり、リラックス効果が期待できるツボを3つ紹介します。
「胸のドキドキ、手や声の震え。汗が止まらない…」「不安で胸が押しつぶされそう…」など、困った時に押してみてください。
1.「労宮」(ろうきゅう/PC8)
『労宮(ろうきゅう)』は、拳を握ったときに、中指の先端があたる、手のひら中央のツボです。
副交感神経を優位にしてくれるので、リラックス効果があり、押すと “緊張の緩和” に役立ちます。
過敏性大腸症候群(IBS)や脱毛症、胃弱、胸やけなどにも効果があると言われているので、緊張でお腹や胃が痛くなる人、ストレスによる抜け毛などに悩んでいる人も、ぜひ試してみてください。
2.「神門」(しんもん/HT7)
『神門(しんもん)』は、手首の横シワ上、手首の小指寄りの端にあるくぼみにあるツボです。
心と深い関係のあるツボで、不安や緊張を和らげる効果があります。
動悸や息切れ、めまいや立ちくらみ、メニエール症候群、不眠、疲れ、だるさにも効果的だと言われているので、日ごろから押してみても良いでしょう。
3.「合谷」(ごうこく/L14)
『合谷(ごうこく)』は、親指と人差し指の間、やや人差し指寄りの所にあるツボです。
さまざまな効果があることから「万能のツボ」とも言われています。
緊張した筋肉を和らげる効果があり、ストレスで乱れた自律神経を正常に戻す働きもあるので、緊張の緩和におすすめです。
365個あるツボの中で、”最も脳に刺激が伝わりやすいツボ” と言われているので、過緊張で困った時に「大丈夫」「なんとかなるさ」と言い聞かせながら、押してみると良いでしょう。
緊張を緩める方法とツボを知って、リラックスしよう!
このように、極度の緊張やあがり症の緩和に役立つ方法・対処法はいろいろあります。
人によって効果を感じる方法・対処法は異なるので、いろいろ試してみて、自分にあった対処法を見つけてみてください。